旅行収支は英語で言うと
この表現紹介の前に2010年に出版された名著を紹介します。ご存知の方も多いと思いますが藻谷浩介さんの「デフレの正体」です。デフレの正体 経済は「人口の波」で動く価格:782円(税込、送料別)この本のP13に「景気の波を打つ消すほど大きい人口の波が、日本経済を洗っているという事実を発見することになります」というような記載があります。この分析通りで、これまで通用していたマーケティングや商品戦略が通じなくなってくるのも原因はここにあるのです。人口頭打ちで需要は伸びないのに供給サイドが参入過多により過剰となりレッドオーシャンの市場が多いというのも当てはまるでしょう。また観光についてはP240で「観光収入の多くは人件費に回りますので輸入原料を加工して打っている輸出製造業や薄利多売の小売業一般に比べて付加価値は高く観光売上が1兆円あれば、5,000億円が付加価値としてGDPに参入され、9万人の雇用と850億円の税収が生まれます。関節効果も含めると観光売上1兆円から生まれるGDPは、2.3兆円。雇用が19万人税収が2200億円だそうです。」現在日本の旅行収支は円安の影響や外国の方が来日するときのビザ負担軽減などで約3兆円あるとのことです。この旅行収支は英語ではOversea travel balanceとなります。昨年4月に消費税は増税されましたが観光による恩恵で日本経済の落ち込みを若干支えているのではないかと感じています。