廃炉って英語で言うと
原発の廃炉は英語ではdecommissioningとなり、発音はディコミッショニングという感じになります。アメリカで稼働した原発は125基ありこのうち21基が廃炉となっています。廃炉となる原因の1位は経済性です。米国では60年間の稼働許可を得ている原発でも30年余りで廃炉した例もあります。これは原発の発電コストが他の電力に比較して高くなっているからです。最近は、シェールガスの台頭で天然ガス価格が大幅に安くなり、相対的に原発のコストが高くなっています。原発は人も多く必要で1基の稼働に約700人のスタッフが必要となります。一方、火力発電所では同じ規模で約150人で済みます。原発の廃炉はお金と時間がかかります。通常の原発廃炉は約1,100億円と10年の時間が必要です。これが事故が原因の場合は、費用が大きくなります。米国スリーマイル島の原発は炉心の撤去だけで2,200億円掛りました。建物含めすべての撤去には5,500億円掛るとも言われています。福島第一原発の場合、核燃料が残っているため100年単位の時間が必要になります。廃炉費用も1基あたり約1兆1,000億円程掛ると言われています。