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2011年12月20日
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私毎年、「今年の10冊」って年末に張り切って選んでいたことを最近思い出しました。
まだ11月のまとめもアップしてないよー と少しがんばって整理しましたので、まず11月分から。

11月分でインパクトがあったのは、3冊ってのもあって「一瞬の風になれ」かなぁ、やっぱり。

「読んでるときりがないよ、夜中になっちゃうよ、寝不足だよ、顔が変になるよ」

という心の声をぶっ飛ばして、夜中3時前まで一気に読んでいました。次の日死亡でしたけど(^_^;)
青春爽やか小説ってだけじゃなくて、競技の緊迫感とか、団体戦ならではのプラスアルファな感じとか、
いろんな面のバランスがよくて、すごく読後感がよかったです。

あとはやっととりかかれた「新・古着屋総兵衛」シリーズが面白かったなぁ だとか、
初めて読んだ乾ルカさんが結構よかった、同じ乾の緑都さんもよかったので、次の「忍び外伝」が待機中です。

とりあえず、12月読了分は幸か不幸か少ししかないので、それを近々まとめて、
何とか大みそかまでには「今年の10冊」って自分で振り返ってみたいよー(+_+)

毎年恒例の「今年の本」の特集がある雑誌「ダ・ヴィンチ」も購入してきたので、
年始にのんびり読書 にむけての準備は着々と整ってるんだけど、
このペースでは正月が無事きそうにない。うーむ(T_T)


2011年11月の読書メーター
読んだ本の数:13冊
読んだページ数:4446ページ
ナイス数:114ナイス

■完全なる首長竜の日
未来的な設定がすんなり入ってくるし、ぐいぐい読めて、とても新人さんとは思えない安定感。どこか恒川さんのような薄ら寒さのようなものもあり、次も読んでみたいです。うまく翻弄されて、いいところに着地させてもらった感じの結末。夢であり夢でなく、SFでありそうじゃない感じのバランスもよかったです。
読了日:11月07日 著者:乾 緑郎
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/14569483

■てふてふ荘へようこそ
乾さん初めてだったけど、なかなか安定感ある手ごたえでした。格安訳ありの「訳」でちょっと笑わせておいて、じわっと温かさのある物語になってました。訳あり住人が一緒に転機を迎えて光をみつけていくような感じもあり、どこか淡々としたところもあり、てふてふ荘の古臭さとマッチしてよかったです。そして、「いい声」の人は大好きです(笑
読了日:11月12日 著者:乾 ルカ
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/14569282

■難破―古着屋総兵衛影始末〈9〉 (新潮文庫)
内部情報流出か?に社長が直接対応 みたいな話になっているのですが、原因わからず、とりあえずの最善を尽くしながら進んでいくという感じ。対立の構図は変わってないけれど、「船」が中心となり、少し趣が変わった感じも。残り少しが新シリーズのカギになっていると思われるので、慎重に読まなければ。
読了日:11月13日 著者:佐伯 泰英
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/14591633

■交趾―古着屋総兵衛影始末〈10〉 (新潮文庫)
最初に読んだ時は、特に違和感なかったし、ありがちだし、スケールが大きくて面白かったな という感じだったのですが、多分これが新シリーズのキモになってるんじゃないかと思います(まだ本の紹介のところしか読んでないので) すぐ帰りたくなるところをこの決断。やり手のリーダーという感じです。
読了日:11月14日 著者:佐伯 泰英
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/14623815

■一瞬の風になれ 第一部 -イチニツイテ-
部活をやってた頃がムショーに懐かしくなった。二種類の天才をみて、自分の身の丈を理解して、それでそっから頑張ってるって姿がなんかいいです。短時間の競技の中の緊迫感がいいリズムで、夢中で読みました。やっぱ主人公が神谷なのがいいのかも。蓮でも、勿論仙波でも、こうは面白くないだろうし。
読了日:11月15日 著者:佐藤 多佳子
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/14623859

■一瞬の風になれ 第二部 -ヨウイ-
強くなっていく過程が面白い。ちょっとした競技の描写もすごくリアルに想像できて、一緒に喜んだりクタクタになったりドキドキしたりと大忙しな感じでした。いろんな試練があったけれども、全幅の信頼をおける先生や先輩後輩、家族に恵まれて幸せでもあるなぁなんて思いました。
読了日:11月15日 著者:佐藤 多佳子
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/14623982

■一瞬の風になれ 第三部 -ドン-
陸上って基本的に個人競技だからこそ、リレーが特別なんだなとホント思いました。一緒に走って一緒に泣いた感じでした。鍵山に迷った時のネギの一言が男前過ぎる。あれでみんなの目が覚めたというか、明確な目標を持ったというか(笑 真剣勝負でプラスアルファの力が出る感じがよくわかる。そういうのって団体競技ってかみんなでやるものって余計にそうだもんな。ホントあっという間に読んだ。爽快感たっぷり。
読了日:11月15日 著者:佐藤 多佳子
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/14624067

■やなりいなり
殺人事件が少なくなった分、まわりの人を丁寧に書いてくれた人情ものみたいな面が強くなってきた上に、抜群の安定感。ちょっと食べ物レシピでアクセントをつけて笑ったり泣いたり・・・と落ち着いて(?)読めました。それにしても今回は特に鳴家かわゆし。
読了日:11月18日 著者:畠中 恵
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/14681548

■時そば―料理人季蔵捕物控 (時代小説文庫)
「落語」でアクセントがついているせいか、シリーズで一番読み応えがあった気がする。料理の描写が少し増えたせいなのかも。陰の仕事人がいると「知られないように」動くという設定だと、事件の方はこのパターンが多くなるのは仕方ないのかな?どうも前作と何段構えになってるとかのパターンが同じ気がしました。松風亭はそのうち仲間になるかもしれないなぁなんて気もしました。
読了日:11月19日 著者:和田 はつ子
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/14722474

■教会で死んだ男(短編集) (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
異色作も収録された短編集。ポアロものが割と良かった。「スズメバチの巣」とか、いかにも!なのに嫌みないし。でも表題作のマープルが出てくるのが面白くて、やっぱ1作のみだったけどマープルに軍配。相変わらず女性(おばちゃま)達のパワーとしたたかぶりが炸裂して楽しい。
読了日:11月20日 著者:アガサ・クリスティー
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/14779480

■帰還―古着屋総兵衛影始末〈11〉 (新潮文庫)
さすがの最終巻はかなりの加筆をされてるようで、読後感が全く違う感じになっていてびっくり。新シリーズへの伏線を入れなくてはいけないので当たり前ですが、そのせいで、哀しい雰囲気が漂っちゃったのがちょっとショックでした。そう思うと旧シリーズはいいところで終わらせてたなぁと思うのですが、続くのですから仕方ない と堂々巡り(笑
読了日:11月21日 著者:佐伯 泰英
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/14779569

■血に非ず―新・古着屋総兵衛〈第1巻〉 (新潮文庫)
違和感少なくて、滑り出し好感触でした。返事までがやたら勿体ぶってた感じもあるのですが、そのせいで違和感なかったのかしら? 今回の「敵」の設定がまだ弱い気がするんだけどそれはこれからなのかなぁ。それにしても、そんな大きな船はすぐみつかると思いますが・・・・。
読了日:11月23日 著者:佐伯 泰英
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/14779636

■半夏生―東京湾臨海署安積班 (ハルキ文庫)
久しぶりの長編で読み応えありました。事件や設定自体に無理があるとは思いませんでしたが、大きく広げたので、もう少し書きこんでもらってもよかった気がしました。事件の大きさや影響力が「現場ではピンとこない」という部分が大切なんでしょうけどね(汗 この結末ゆえの後日談部分があるだけでも違ったのかも。岸辺の書き方で随分違う感じになるんでしょうけど、臨海署の連携ぶりが小気味よかった感じです。
読了日:11月29日 著者:今野 敏
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/14892034


▼2011年11月の読書メーターまとめ詳細
http://book.akahoshitakuya.com/u/25832/matome

▼読書メーター
http://book.akahoshitakuya.com/





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最終更新日  2011年12月20日 16時50分25秒
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