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カテゴリ:読書
森見登美彦「夜は短し歩けよ乙女」(角川書店)読了。
最近とみに人気、かつ話題になっている作品という事で、大いに期待して購入。 帯には 「ダ・ヴィンチ BOOK OF THE YEAR 2007 1位!」 「第20回 山本周五郎賞」 「2007年 本屋大賞第2位」 などなど、その面白さの間接的な証左となる輝かしき称号たち。 そう言う訳で読んでみたのだが……巷間で言われるほどの大傑作とは思えなかった。 しかし、どこか古めかしい文体と奇妙奇天烈な構想が醸し出す独特な世界観は、「面白い」と言うべき条件としては十分だ。 非常に月並みな表現だが、京都の街を舞台に、あまりにも個性豊か過ぎる人々が織りなすストーリーを追いかけるのが楽しくて、続きが気になってページを繰る手がなかなか止まらない。 大傑作と呼ばれるべき小説とは確かに違う。 確かに違うが、巷に溢れる凡百の小説とは違う不思議な魅力を持った、一風変わった恋愛小説として一読の価値は十分にあるハズ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.05.09 22:16:34
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