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カテゴリ:日常の出来事
何故か無性にガンダムが観たくなったので、TSUTAYAで「∀ガンダム」(ターンエーガンダム)の第一巻をレンタルしてきた。
今まで主役機の∀ガンダムの奇抜すぎるデザイン(主にヒゲとか、ヒゲとか、ヒゲとか)で敬遠してたんだけど、ちゃんと観てみると結構面白い。 他のガンダムシリーズの導入部って主人公が否応無しに戦闘に巻き込まれて臨時的に軍属になったり、あるいは初めから軍人か、何らかの特殊任務を帯びた戦闘のプロだったりする場合が多いような……いわば「戦争」という箱の中に「閉じ込められた」、どこか閉塞的な印象が多いように感じる。 そして、その戦争は「人間同士」で行われるものだ。 ところが「∀」の場合、産業革命期を意識したという世界観は、来るべき変革の時代を予感させるものは確かに存在しているけれども、同時に牧歌的・安定的で、そこに住まう人々の生活は戦争の中に「押し込められている」という感じがあまりしない。 おそらく、ある日突然に(設定上は2年前から地球と月の間で秘密会談が行われていたようだけど)「宇宙戦争」よろしく攻め込んできた月の軍隊=ディアナ・カウンターもその一因かもしれない。 地球人の想像を遥かに超える高水準の技術力を持った月の住人=ムーン・レィスの軍隊は、地球人から見ればまるで宇宙人だ(作中でもグエンが“宇宙人”呼ばわりをしていた)。 そもそもこの物語における戦争は、地球外の人々とのファースト・コンタクトの交渉の失敗による。 宇宙人が侵略してくるという認識では、人間同士の戦争が長く続く事による閉塞的な印象は生まれないのだろうか。 それとも、もちろんムーン・レィスも月に住んでいるというだけの人間である事には違いなく、月VS地球という人間同士の戦争が始まる訳だけど、戦争によって社会的に大規模な破壊が行われている、人々の精神が疲弊しているなどの悲観的な描写が未だ無いための閉塞感の無さなのか。 いずれにせよ、他の同シリーズと一線を画す、この明らかに異質な雰囲気こそが、「∀ガンダム」最大の特徴にして魅力かもしれない。 いや、まだ第4話までしか観てないから、今後すッげぇ閉塞的で暗い話にならないという保証はないんだけどさ……。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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