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カテゴリ:読書
岩波文庫って他の出版社の文庫よりも、若干、高価格な気がする。 岩波の流通システムは「買い切り販売」制度を取っているという。 他の出版社は「委託販売」制度だ。 「委託販売」の場合、出版社が書店側に商品を「置かせてもらっている」。 このシステムの場合、書店の方は売れ残った在庫を出版社側に返品すれば良い。返品されたモノは、汚れを落としてまた新たに出荷される。 が、「買い切り販売」の場合、書店の側が出版社側から商品を「買っている」。 そのため返品が不可能で、捌けなかった商品は不良在庫と化す。だから書店は岩波書店の本を迂闊に仕入れて売れ残り、在庫の山を築いて大損をするのを恐れる。地方や中小の書店に岩波文庫がほとんど置かれていないのはこれが原因だという。 Wikiで「岩波書店」の項目を参照してみると、高正味のために値下げができないらしい。 ……なるほど、これが理由なのかしら? 確かに文庫コーナーの片隅に僅かに陳列されている岩波文庫って、やたら日焼けしてたり茶色くなってたり、古い本に特有のチョコレートのようなにほひがしたりするからなあ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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