826189 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

tartaros  ―タルタロス―

tartaros  ―タルタロス―

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

こうず2608

こうず2608

Favorite Blog

このシリーズやはり… saruninkoさん

Japanisch Ahnener… バルザーヤさん
DESTINY アルト・アイゼンさん
あの三島由紀夫・大… sh3042さん
ごった煮底辺生活記(… negibonさん

Comments

正体は狐ですなぁ~w@ Re:「仏陀再誕」を観てきたぞ(^q^)/ (※ネタバレ全開)(11/25) 個人的には荒井よりも覚念のほうがヤバイ…
村石太マン@ 宗教研究会(名前検討中 哲学的 心理学的 文章ですね。文系 理…
村石太マン@ 宗教研究会(名前検討中 村石太仮面 で 検索中です 一般の新聞は…
村石太仮面@ アルジェリアと フランス~ フランスの核ミサイル フランス カルト で 検索中です なぜ …
村石太仮面@ アルジェリアと フランス~ フランスの核ミサイル フランス カルト で 検索中です なぜ …

Freepage List

2009.01.05
XML
カテゴリ:日常の出来事
 思い出というものの潰えた冬休みだった。

 帰りたがっていた郷愁の中とはあまりにも異なる光景が故郷には広がっていたし、実家の有様も言うまでも無い。変わってしまった俺の内面では、いつの間にか故郷、さらに突き詰めて言うなら実家と言う存在があまりにも理想化・神聖化されすぎていて、実際に帰ってきたときに初めて失望を覚えざるを得なかった。

 田舎だから? 違う。
 都会よりも何もかも遅れているから? 違う。

 ただ何かもが、あまりにも「大した事が無い」と言うことに気が付いてしまったからであった。そこに故郷が栄えようが滅びようがまるで関係がなく、ただ自分の家族というものの俗人的な側面といおうか、そこにこそあまりにも大きな幻滅を見た。考えてみれば当たり前の話で、実家を出る前からその事は重々承知、既に何度も解っていて刻み付けられていたはずなのに。色々と劣等感に塗れた今現在となっては、そうした欠点じみたものが殊更に大きく心に響き渡る。嫌になって仕方が無い。ああ、この人たちは何にも変わってもいなかったし、変わろうともしていない。少なくとも、自分の息子に対する認識がいつまでも変わっていない事は確実だ。いつまであなた方は、自分達にとっての記憶の中の「息子」像に固執していますか?
あなた方の認識していた俺はもう居ませんよ。かつてとは能力も知識も思考も興味の対象も異なっているのですよ。「母を背負ひて」「軽きに泣」いた石川啄木の心境には、少なくとも今の俺はなれそうもない。
 休みに実家に来たというのに逆に窮屈だった。

 ああ、正しく中二病の過程を得ないで成長し、今更に発症してしまうことがこれ程までに苛立ちを覚えるものだとは思いもよらなかったんだ。



 この冬はそういう訳です。
 明日仙台に帰ります。
 





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2009.01.05 20:27:54
コメント(0) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.
X