|
カテゴリ:日常の出来事
久しぶりに「とらのあな」へ。
とらのあな仙台店は、「かんなぎ」に登場した商店街のモデルになった仙台市内の某商店街の中にある。意味も無くプチ聖地巡礼気分である。 久しぶりにライトノベルなぞ読んでみようかと思って勇んで出かけたは良いものの、目当てにしていたものが無かった。 が、代わりに面白いものを手に入れた↓ ノサック「死神とのインタヴュー」(岩波文庫) ペー・サンティーヴ「民俗学概説」(山口貞夫訳・創元社) ノサックが300円、サンティーヴが1000円ですた。 仙台駅前の某ビルで古書の市が開かれており、そこで入手。 明治・大正期の物と思しい小学校の国語教本やら、和綴じの「南総里見八犬伝」やら、昭和初期に出版されたニーチェの訳書やら……。 「通俗三国志」全巻で一万円とは安いものか高いものか。陳列されている古書そのものの希少性に関してはよく判らないのだが(調べてみたら、サンティーヴのはそんなに珍しくも無いらしい。まあ千円だしねえ)古本屋といえばブックオフなどの新古書店にしか行った事が無かった人間なので、中々に良い経験だったと思う。 他に「澁澤龍彦全集」とか「明治・大正實話大全」とか欲しいと思ったのだが、装丁が立派な上に値札も何も付いていなかったことに恐怖を感じて諦めた。 「死神~」の方は何故かカバー無し。完全にタイトルと帯の宣伝文に惹かれて購入。 で、キモは「民俗学概説」。 奥付に拠れば昭和19年に出版されたもので、元々の価格は弐円弐十銭。 実家には昭和30年代に出版された「アンクル・トムの小屋」があるが、それよりも古い。実質、俺が今まで真剣に触れた(所有した)本の中では最も古いという事になるかもしれない。 太平洋戦争終結が昭和20年なので、言うまでも無く戦時中に出版された書籍という事になる。負け続けで切羽詰まった統制経済の中でも、海外の学術書を翻訳出版する程度の余裕は少なくとも当時の日本にはあったという事か。 民俗学と言えば日本国内を対象とした本しか読んだことが無かったので、海外における民俗学(フォークロア)の見解を楽しみに積読を崩す所存。 しかし、学生という事で一応お年玉的な金をもらったのは良いものの、無闇に本ばかり買っている気がする。 追記 「積読」って、「つんどく」で一発変換できるんだね……全く知らなかった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[日常の出来事] カテゴリの最新記事
|