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カテゴリ:日常の出来事
今日一日の流れは読書して寝て飯食ってネットして映画見て東方やって飯食って読書してメールして今ネット。
という訳でゴーゴリ「外套・鼻」(岩波文庫)を読了。 なんか、もう、ロシア文学は下級役人か没落貴族のどっちかを登場させとけばキャラクターの七割はカバーできるんじゃないかと思う。あとはクソ生意気か無能か、どっちかの性格づけをされた召使。 「鼻」は、内容のカオスっぷりが際立つ。 ある朝めざめたら、顔の真ん中から「鼻が無くなっていた」主人公。 街を歩くと、失くした鼻が服を着て歩き回っているではないか……。 ある種の不条理文学なのだろうか? 鼻というのはその個人にとっては非常に重要な器官。それが服を着、歩きまわり、言葉を話すとは訳が分からないが、とりあえず一大事なことに変わりはない。 が、他人にとっては心底どうでもいい事情でしかない訳で。 それでも自他の峻別の中から、主人公の小人物としての度合いが見えて来る。というか、こういう意味不明の不条理的な事態に陥った時こそ、人間の本質がほの見えて来るのかも知らんが。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.05.04 23:35:58
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