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カテゴリ:日常の出来事
自販機で飲み物を買おうとしたところ、家に財布を忘れたことに気づいた。
よっと食料も飲料も購入できず、今日の日中はアスファルト上で日干しになったミミズ的状態で過ごさざるを得なかった。目の前に陳列されているカロリーメイトに手を伸ばせど、先立つ物が無いので手が出せない。楽器店のショーウインドーに展示されているトランペットを眺める黒人少年みたいなものだが、俺に食料を恵んでくれるジェントルマンは居ないので読書して空腹を紛らわしましたとさ……。 7月4日、映画「ヱヴァンゲリオン:序」が金曜ロードショーで放送された訳だが、どのくらいの人が観たのだろうか。視聴率は12%台で、スタジオジブリ何かの映画と比べると幾分か低い数字だったようだ。もっとも、エヴァはジブリ映画と比べると人を選ぶ傾向があるだろうからこの数字を以てして不人気と断ずるのは早計だと思われる。 ところで、周りの人間とエヴァを見たかどうか話題に出してみたのだが、どうも案外に観た奴が少ないようである。普段アニメに触れる機会の多いであろう「オタク」と目されるような連中でもそうなのだ。 もしかして、「新世紀エヴァンゲリオン」という作品がオタクの必須教養(?)たり得た時代はもう、とうの昔に過ぎ去ってしまったというのだろうか。 俺は今まで同作品を、TVシリーズ三回、「シト新生」と「Air/まごころを、君に」をそれぞれ二回ずつ観た記憶がある。ここまで見るとあのシーンでどのセリフが出てくるとかもそれなりに印象に強く刻みつけられているのだが、もしかして同じ作品を複数回観ている人間の方がマイノリティだというのか。いわゆる“エヴァオタ”とされる人々の中にはもっと何十回も見てる人も居るだろうけど。 アニメから直接に興味を抱くのではなく、パチンコ化されることでブームが再燃している所を眺めていると、やはり強烈に時代を牽引してきた「新世紀エヴァンゲリオン」という作品もまた、過去の遺物に成り果てようとしているのかもしれない――と、一抹の哀愁を感じてしまう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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