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カテゴリ:日常の出来事
昨晩の話。
ツイッターで色々とリンクを辿ってみたら、ある人のアカウントを見つけた。 どうも読んでみると、その人は物書きをしているらしいのである。著書は何ぞと思って確認してみた所が、俺がかつて読んで、その後あっけなく売ってしまったある小説の作者様だと判明した。 見てはいけないものを見てしまった……というよりも、何だか急に、非常に申し訳ない事をしてしまったような気がしてきたので、気が付いた時には自分のアカウントとリンクを繋いでしまったのであるが、そんな理由でリンクされる先方もいい迷惑であったろう。 しかし、それにしてもネットとは恐ろしい世界である。 あまりに広すぎ、そして明晰でも茫漠でもそのどちらでもないが故に、自分が放り投げたイシ(石・意思・意志・遺志)がどんな風に煽られてどの場所に落下し、誰の頭に命中するものであるのか到底知れたものではない。あるいは当然ながら、その逆もまた然りだ。 皆が皆、独自性を保ったまま薄く乾いた繋がりを保てることが、ここまで奇妙な縁を作り出してしまうという事実を、その時ほど深く実感した時はついぞ無い。 「十分に発達した技術は魔術と区別が付かない」と、ある有名な作家は述べているが、得体のしれない魔術的ブラックボックスと化しているのは技術そのものだけでなく、それによって構築される世界観もまた当てはまるのかもしれない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.09.16 22:55:36
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