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カテゴリ:日常の出来事
休日はブックオフに行くというのが定番化している今日この頃。
cali≠gariの「第7実験室」と手塚治虫「奇子」(全三巻)を買ってしまった。 手塚治虫といえば、かつて親戚からタダ同然で譲り受けた「火の鳥」と「ブッダ」が実家にあるのだが、何故か親父が「これ、売ればかなりの金になるぞ」としきりに言っていたのが今思い出しても可笑しみがある。 何か帰ってきたら漫画を読む気力すら無いほどに疲れていたので「奇子」未読だが、パラパラと眺めてみた限りでは、改めて手塚治虫の引き出しの多さに驚かざるを得ないと思う。 「天才は99%の努力と1%の霊感」とは、エジソンは「どんなに努力しても閃きが無けりゃ意味がねーんだよwwwww」的な意味で言ったらしいが、かといって努力が無為だとも言ってない。 創作を行うには多様な経験や知識が必要だというのは色んな人が言ってるけれども、手塚 の漫画を読んでいると漫画描きとしてのアイディアと多彩な題材を読み込んで作品に昇華しているというのがアリアリと伝わってくるのである。 「火の鳥」における古代史の解釈や、主人公が抱えるテセウスの船のパラドックス、そして作者の死によって未完に終わったゲーテの戯曲「ファウスト」の翻案「ネオ・ファウスト」など、いずれも個人の霊感では成し得ない仕事であったに違いない。 つまり霊性によって閃く天啓と、人が成しうる努力の融合が、個人の「才能」を構成しているとでもいう事になろうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.10.10 22:18:19
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