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tartaros  ―タルタロス―

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2009.11.17
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カテゴリ:日常の出来事
 PC用として使っているイヤホン(800円)が一年ほどでついに天寿を全うされたため、ipod用として使用中の別イヤホン(4890円)を、新しいのを購入するまでの代替としてブッ挿したところが、何だか音質がとんでもなく良いぞ。
 800円 → 4890円という、極端に過ぎるグレードアップが功を奏したのでしょうか。怪我の功名というのはこういう事態を指すのかもしれなひ。

――――――

 ある人と、「幽霊とか見たことある?」という話になった。

 俺は基本的に幽霊の実在を信じていない人間なのだが、かといって唯物論者という訳でもなく、まして「一番怖いのは人間です」などという陳腐な文句を唱えようとも思わないが、『そういう話』に触れるとやはり恐怖が兆してしまう。

 で、俺自身は幽霊だの心霊現象だのに遭遇した経験はただの一度も無い。
 経験は無いのだが、俺の周囲には(真偽のほどは別としても)心霊現象に遭遇したという話は枚挙に暇が無い――とまでは言えないが、たびたび耳にすることもある。


 これは祖父が亡くなった時の話。
 病院で医師から祖父の臨終を宣告され、諸々の手続きを終えた父が、車に乗って家に帰って来た。
 実家の駐車スペースはお向かいさんからはよく見える位置にあるのだけれど、その時たまたま向かいのAさんが外に出て、父が駐車するところを目にしていた。
 ……後日、Aさんが語ったところによると、車の中に、死んだはずの祖父の姿が見えていたという。

 
 多くの人々の口の端に上る怪談というものは、現象において不特定多数の者から「信じられる」ことで初めてコミュニティ内部における信頼性・信憑性を獲得するものだと思う。いわば語られる怪談や心霊現象とは、有るか無きかは人々が『そうだ!』と確信した結果として誕生する共同幻想に過ぎないとも考える事が出来る。

 これをよく表しているのが、いわゆる口裂け女の興亡である。
 一時は、警察が出動してパトロールを行わざるを得ないほどに全国の小学生を恐怖のどん底に叩き込んだこの怪談は、しかし、小学校が夏休みに突入して子供たち同士の噂話ネットワークというコミュニティが崩壊・消滅するに至り、結局はブームが過ぎ去ったといわれる。

 しかしながら、上記の話のようにどこまでも個人のレベルとしてしか語られない現象というものも、一定数、存在しているのも確かなのだと思う。

 自慢げな、時には忌々しげな「語り部」の言葉に対して、我々のような「聞き手」の成すべき仕事というものは、内心で胡散臭いと思っていても、とりあえず表面上は従順に恐怖に飲まれる仕草をすることである。

 それが、『物語』を育むための第一歩かもしれない。




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Last updated  2009.11.17 22:07:15
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