825874 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

tartaros  ―タルタロス―

tartaros  ―タルタロス―

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

こうず2608

こうず2608

Favorite Blog

このシリーズやはり… New! saruninkoさん

Japanisch Ahnener… バルザーヤさん
DESTINY アルト・アイゼンさん
あの三島由紀夫・大… sh3042さん
ごった煮底辺生活記(… negibonさん

Comments

正体は狐ですなぁ~w@ Re:「仏陀再誕」を観てきたぞ(^q^)/ (※ネタバレ全開)(11/25) 個人的には荒井よりも覚念のほうがヤバイ…
村石太マン@ 宗教研究会(名前検討中 哲学的 心理学的 文章ですね。文系 理…
村石太マン@ 宗教研究会(名前検討中 村石太仮面 で 検索中です 一般の新聞は…
村石太仮面@ アルジェリアと フランス~ フランスの核ミサイル フランス カルト で 検索中です なぜ …
村石太仮面@ アルジェリアと フランス~ フランスの核ミサイル フランス カルト で 検索中です なぜ …

Freepage List

2009.12.14
XML
カテゴリ:読書
新井円侍「シュガーダーク 埋められた闇と少女」(角川スニーカー文庫)を読んだ。


「涼宮ハルヒの憂鬱」以来、6年ぶりの大賞受賞作ということで読んでみたが、なるほど面白いと思った。話の舞台がごく狭い領域に限定されている割には、上手い事まとまっている。
 ただ、各所で評されているように、流行の潮流を左右する程の魅力があるかと訊かれれば「?」だなあ……と。
 
 たとえば「ブギーポップは笑わない」がヒットしてからというもの、それまで異世界ファンタジーが主流だったラノベに現代劇という一ジャンルが誕生したと言われるが、あるいはそのように斬新な基軸と言うものは、本作には無いと言わざるを得ない。


 強いて他と違う点を探してみるなら、主人公の職業を墓掘り人夫という地味なものに据えたところとか……? しかし、「シュガーダーク」にはラノベに多く特有の爽快感みたいなものは乏しく、むしろ暗い場所から明るい所へようやく這い出たかのような、湿り気を帯びたささやかな情動がある。こうした物語の傾向が、たくさんの読者の感情に(また感傷に)訴え得るものかどうかは知らないが、これだけをもってしてラノベ界のメインストリームに成り得るか否かは未知数だ。というか、ある意味で本作はその試金石か? 散々「ハルヒ以来の大賞受賞!」って宣伝されてますし。


 しかしながら、昨今、おそらく商業的な事情からやたらと萌え主体のラノベが氾濫している現状を鑑みると、こうした作品でもむしろ(個人的には)大きな充足みたいなものを感じるね、俺は。


 
 巻末の著者あとがきによれば、既に続刊の刊行が決定しているらしいのであるが、一巻の時点で十分にお話としては完結していると思うのだけどね。これ以上続けるのはヘタをすると蛇足に成りかねないとも考えてしまった。無理に続きを出すくらいであれば、一巻の密度をもっと高くすべきですらある。
 が、やはり回収し損ねた伏線が残っているのだし、色々な大人の事情も絡んでいるのであろうとも思う。世の中ってままならないわー。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2009.12.14 22:41:30
コメント(0) | コメントを書く
[読書] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.
X