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カテゴリ:日常の出来事
諸事情により東京に行ってきました。一泊二日。
一日目、やるべき用事を全て終えて秋葉原へ。 この時点で6時を回っていたのであるが、せっかく来たので色々と見て回る。 しかしやはり東京は豪壮だ。仙台は東北一の都会のはずだが、それでさえ見劣りするほどにきらびやかである。ビルにアニメの巨大ポスター貼ってるなんてそうそう無いだろう。たまに地方でも見るけど。 トップにリンクを貼っている、twitterのアカウントを覗いている好事家は、「アキバなう!」などと呟いていたのを見ていたに違いない。 で、ソフマップでCDを漁ったり、とらのあなでエロ漫画を立ち読みしたりなどした後、ようやく、寝泊まりする場所を探すという暴挙。 普通、こういうのは出発前にある程度の検討をつけるべきものなのだが、「まあ、ネカフェでも探せば良いか……」的な生来の無精が顔を出し、当日に捜索を開始。どう見ても馬鹿の所業である。 なお、この時点で実家から「東京はどうだい」的な電話がかかって来て、秋葉原に居る旨を伝えると、「ああ、あのオタクの街」と帰って来た。たぶん、家族が受話器の向こうで失笑していたに違いない。 さて、どうにか中央通りから少し外れた所にあるネカフェ『R』の一室を確保する事ができた。ネカフェに泊まるのはおろか利用も初めてだったのだけれど……。 ネットが軽い! フリードリンク飲み放題! 映画・アニメ・ドラマが無料で観られる! などと、なかなかサービスが良いなあとは思った(とはいえ、最近はみんなそんな感じなのかしら)。 とりあえず東京都内の路線図やら地理やらをある程度確認し、無料配信中だった「仮面ライダー剣」で剣崎がオンドゥルルラギられたり、ダディヤアァーナザアァーンのカダダガボドボドになったりする様子を鑑賞した後、寝に入る。 ベッド代わりなのは、いわゆるリクライニングチェアーだ。 半分寝転がった様な状態でラクにネットが楽しめるという代物……なのだが、 寝れるか、こんなモン! 椅子としてはともかく、上手いこと身体が伸ばせないうえ、地味に硬いため、落ち着いて睡眠をとれないのである。しかし、まあ何とか寝つけはしたのがもっけの幸い。 ナイトパック(12時間)で、出ていく予定が翌日の朝8時。 悲しいことに、この時間帯には大抵の店はまだ閉まっている。 ええ、歩き回りましたよ。ひたすらにアキバをぐるぐると……。腹ン中がパンパンだぜ(疲労で)。 一日目はタワーレコードでひとまずスケルトンズのCD2枚を入手した後、神田は神保町へ。実は秋葉原よりもこっちの方が最大の目的だったりする。 世界最大の古書店街であるこの場所は、まさに軒を連ねるという言葉はこのために存在しているのではないかと思うほどにたくさんの古書店が存在している。 駅から下りて十分ほど歩けば、もう4~5件の古書店に出くわした。 面白そうな本を買ったり買わなかったり、店先で冷やかしたり熱心に見入ったりしながら、某店でジョルジュ・バタイユの哲学書と小説を3冊ほど発見した。一冊1,000円ほどだったので希少価値は高くないと思われるが、何より欲しかったものがようやく見つかったのは嬉しいものである。もちろん購入。 なお同じ店にはバタイユの「眼球譚」初訳本がガラスケースの中に大事そうに陳列されていた。ちなみに価格は25,000円……。 さて、この辺りで俺はそろそろ切り上げて帰り支度を始めてしまう。 新幹線の時間までには若干の余裕があり、実のところはもっと遊びたかったのだけれど、荷物が多くなって身動きが取りにくいのと、何より疲労が俺の体力的キャパシティを遥かに凌駕し始めていたため、やむなく諦めたのであった。 そういう訳でどうにか東京から生還した次第。 ところで、俺が今回の東京行きで最もキュンってなったのは、神保町で五十代後半くらいの婦人が、古書店の店員にバタイユの訳書に関して熱心に質問していた光景だった。言葉の端々からお得意様らしいところが垣間見られたのだが、彼女があと数十年も若ければ、俺は恋をしていたに違いない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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