与太話弐
今日も書くこと無いので与太話その弐。今回は歴史関係で。シエナという都市国家での出来事である。ある時、シエナ市は敵の軍勢に包囲されて絶体絶命の危機に陥った。市民は傭兵隊長を雇って対抗した。傭兵隊長は獅子奮迅の活躍を見せ、敵を打ち破ることに成功した。さて、いざ傭兵隊長に報酬を支払う段になって問題が生じた。普通の報酬では全く足りない。何せ傭兵隊長の功績は、市の支配権を譲ってもまだ少ないくらい大きかったのだから。そのうち、一人の市民の提案が許可された。その提案とは、「傭兵隊長を殺し、彼をこの町の守護聖人として祀ろうではないか」というものだった……。この傭兵隊長がどうなったのかは寡聞にして知りません。しかし、なかなか面白い逸話ではないでしょうか。