母親
私は中学くらいの頃から、母親とはいろいろと衝突があり、母親は自分のことを理解できない人だと思い続けていた。自分の行動や選択にいちいち干渉してくる母親をうっとうしく思い、一人暮らしをしたいと思い続けていた。大学になると必然的に一人暮らしをするようになり、それ以降は実家にもほとんど寄り付かなくなっていた。今回の転職についても今まで全く相談もしていなければ、報告もしていなかったのだが、今回、引越しに際してアパートの契約のために保証人が必要となり、親に頼むしかなかった。今日、初めて電話で事情を説明し、転職することも告げた。私は母親は絶対に否定的な発言しかしないものと思っていた。しかし、実際には少し驚いてはいたものの、私の選択を尊重し、「がんばりなさい」と言ってくれた。とてもうれしかった。自然と涙があふれてとまらなくなった。今まで頭では自分のことを心配してくれているのはわかっても、感情的には受け入れられなかった。しかし、今回のことで初めて母親に対するわだかまりのようなものが音を立てて崩れ去った気がした。自分は母親のことを誤解していたのかもしれないと思った。今までは”理解されたい”と心のどこかで思いながらも、理解される努力は怠っていたのかもしれない。母親の気持ちを”理解しよう”という姿勢も欠けていたのかもしれない。コーチングをはじめとするセミナーや本を通じて多くを学んだことで、私の心構えや姿勢が変わったことで母の対応も変わったのかもしれない。