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2009.02.16
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カテゴリ:本@AC関連

親子という病

香山リカ、というどこかで聞いたような精神科医の本。

いや、全然知らないんだけど。



著者は、「産んでくれてありがとう」という言葉は真実か、

と問いかけながら、家族の姿を探っていく。



考えてみれば、私が最初にカウンセリングに通ったとき、

「産んでくれてありがとうって、言いたいんです」って言ったような気がする。

でも、どうしてもそんなことは言えなくて、辛いんです、と。



私は、もうそれは無理だと思っている。

それは、私の親との関係で知ったわけではなく、

子どもとの関係で、それを子どもに望むのは親のエゴだと知ったからだ。



私は、親に「産んでくれてありがとう」とは、言わない。

でも、子どもに「生れてきてくれてありがとう」は、何度でも言う。

子どもをこの世に産みだす、という親のエゴに付き合ってくれてありがとう、

と、私は本気で思うから。



「ありがとう」と思う方向が、逆なのだ。

また、子どもが男か女かによって、母親の呪縛が変わっていくことも、

とてもよく分かる気がした。

私には、男女両方の子どもがいるから。



新生児の横でこんな本を読んでいる、という現実にはちょっと笑ったが、

読み進めていくにつれ、納得できることも多く、面白かった。



とはいえ。

前半部分は、殆ど記憶になし。

あちらこちらからの引用や切り貼りが多くて、記憶に残りづらかった。

ただ、これは私が産後間もない読書に向かない時期に読んでいるせいかもしれない。







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Last updated  2009.02.16 12:53:29
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