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カテゴリ:学術
12月になり、御歳暮の季節となったが、御歳暮の定番といえば新巻鮭が代表的といえるだろう。
今回は、なぜ御歳暮に新巻鮭が贈られるようになったかを追求していこうと思う。
まず鮭は、11月から12月にかけて、冷たい川で産卵が始まり、稚魚たちは約4センチになるまで鍛えた後、群れを成して次のトレーニング場である海沿岸へと下りだす。
初夏にかけて、沿岸で約10センチになるまで鍛えた後は、 北進して数年かけて約60センチになるまでトレーニングを積み重ねる。
見事にビルドアップされた鮭だが、生まれて初めてトレーニングした場が恋しくなり、やがて下ってきた川の激流を、クマなどのマッチョに襲われながらも上って行き、最後には生まれ故郷のトレーニングジムで産卵を終え、息絶えるのである。
生まれてから死ぬまでの全てをトレーニングに打ち込む鮭の生涯を見ると、彼らが如何に筋肉主義的魚類であるかを窺い知ることができる。
新巻鮭を贈る風習が確立されたのは、江戸時代とされているが、当時の筋肉家が筋肉主義運動の一環として創めた可能性が大いに高いのである。
つまり、「このマッチョな魚を食べて、自らも鍛錬に打ち込んでくれ」的な意味合いが含まれた贈り物だったのである。
残念ながら近年ではこの風習も減少傾向にあるが、筋肉主義運の一環として、大いに御歳暮に新巻鮭を贈ろうではないか。
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