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私は「犬童たたみ・ふすま店」で働き始めて22年目になります。
高校を卒業して、先代である父の跡を継ぎながら3年間、畳の訓練校に通い、1級技能士 を取りました。 その後も、時間があれば先代が、本格的に始めてなかった、クロスの仕事も専門店に修行に行き 数年後、クロスも技能士の資格を取る事が出来ました。 先代は中学卒業後、熊本県玉名市の畳店で修行して、福岡市南区の今の場所に店を構え、同時に 福岡市西区の襖店の知合いに襖の技術を習いに行って習得して「犬童たたみ・ふすま店」に なりました。 当時は高度成長期で、建築物がどんどん立てられる時代で、畳、襖なども需要が多く 夜な夜な、職人さんを入れて遅くまで畳を製作していた先代を、子供ながらに覚えています。 まだ、畳を製作するのに機械も無く、ほとんどが手作りで一針一針手縫い作業をしていました。 その様な時代に仕事をこなしていた、先代夫婦を今でも誉めてくれるお客様が沢山おられます。 仕事の電話があり、行ってみると、まず先代の事を聞かれます。 私が、今の先代の状況をご説明して、仕事に入り、終了した後、お茶を出されて一息すると お客様から、当時の先代との付き合い始めのことを良く話されます。 「あなたのお父さんは、とにかく仕事の虫で、仕事さえしていれば幸せな方でしたよ」とか 「大きな家具なども、いやな顔一つせずに動かして、畳を新しくしてもらい、嬉しかった 事を今でも、思い出しますよ」 などと、数十年前のことを、つい最近の事のように誉めてもらえます。 何と嬉しいことでしょう、そして幸せなのでしょう。 このように、お世話になった、お客様の心に深く残る仕事が出来る職人として先代を私は 誇りに思っています。 そして、そんな先代からのお付き合いのあるお客様や、これからのお客様に 「犬童たたみ・ふすま店」のあゆみを知ってもらい為と、これからの意気込みを知ってもらいたい ために、一枚の印刷物を製作しました。 それには先代が修行時代の事、お客様とのお付き合い、私たちの励みになるもの、これからのお客様に 対する気持ちなどを、当時の先代の写真や、私たちの写真を織り交ぜながら、 「こんな畳屋ですよ」とお客様に分かりやすいようにしました。 これからもお得意様であるお客様やこれからお付き合いの始まるお客様にお渡しして少しでも 私たちや先代のことを知ってもらい、畳や襖のことに関心を持ってもらえたら嬉しいです。 これからも、お客様が安心して畳や襖が注文頂けるように色んなアイディアで分かり易く なるよう、頑張って製作していきたいと思っております。 どうぞ、宜しくお願い致します。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2004年07月19日 08時05分06秒
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