TWILIGHT IN GREEN
2016/03/30 水曜日ようやく自分の見る色を確信できるようになった空はこの青、森はこの緑、地面はこの茶色、そんなふうに教えられ、学んでそれを信じたそのように生きて生きたそれはふつうのことだけれどほとんどのひとはそれでとりわけ不都合もないしなんの不満も無いのだと思うわたしの場合は特殊な例なのかと思うどうしても納得がいかなかったのだ多くのひとが見る色とわたしの見る色とはどこか違うようだったもちろんわたしが見る色はそのように表現する限りでは他のひとも納得する色なのだがわたしが本当に感じている色はそのような共有概念としてのあるいはそのような共有観念としての「色」とはだいぶ異なっていることに気づく本当に空はそのように青いのか青でしかないのだろうか森はそのような緑でなければならないのだろうか永年の疑問、自問… そしていまわたしはそのような共有観念としての色から自由になったように感じている わたしたちが認識する色彩は観念であって存在ではないその限りにおいて色彩はスペクトルによって定義することはできないし確定することも共有することもできない在る日そのことに気づくと同時にわたしは自由になったTWILIGHT IN GREENMarch 30, 2016DSC00782FP-EMOfrom 蓼科高原ペンション・サンセット