カテゴリ:中国古典に関する本
細かいところを気にすることも大切ですが、細かいところにとらわれすぎず、大局を見極めるということもとても大切なことだと思います。
中国古典の「荘子」には、そのことについて語っている『蝸牛角上の争い』という一節があります。そしてその言葉について、著者は次のように解説しています。 つまり、宇宙の彼方からみれば、国同士の戦争も「蝸牛(カタツムリ)角上の争い」みたいなものだ。そんなちっぽけなくだらないことはやめて、もっと大きな目で政治をしなさい、と戴晋人は忠告したのである。ここから、「蝸牛角上の争い」は、ちっぽけなことの譬えに使われるようになったのであった。(P49より) さらに次のように続けています。 私たちは、何事につけて自分を正当化し、相手と黒白つけたがる。しかしそれは、大局的見地からみればごくつまらないことかもしれない。「蝸牛角上の争い」の譬えを思い起こせば、自分を客観視して頭を冷やす効果があるのではないかと思う。(P49より) 昨日の日記の、「全体像を見る」ことにもつながる話ですね。大局をつかむ。これを意識していきたいと思いました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
December 29, 2007 12:03:20 AM
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