カテゴリ:小説
この小説の主人公は商社マンなのですが、左遷されてしまうのです。その部署では、回収が困難な不良債権の回収を命じられるわけですが、様々な危機に陥りながらも、一つひとつ乗り越えていく姿がとてもよかったです。 それ以外に、就職活動中の息子の翔太とのやりとりも興味深いです。様々な会社を回って感じたことを翔太が次のように語っています。 「会うサラリーマンが、みな疲れきっているからさ。サラリーマンが過労でふらつくという話を聞いたことがあるけど、朝から晩まで働いていれば本当にふらつくし、会うひと会うひと、みな過労だね」 「それに、あまり幸せそうじゃない。仕事って、楽しくやれないもんなの?」 (P230より) 自分だったら、この質問にどう答えるのだろうか。 確かに仕事をしていて疲れることもあるし、大変なこともある。でも、ラクことが楽しいのではなく、目標を持って仕事をし、大変なことも乗り越えて行けるからこそ、楽しいのではないか。またそれを喜び合える仲間がいることも、楽しいことにつながると思う。 ただなんとなく日々を過ごし、やらされるだけの仕事では面白くないかもしれない。でも同じ仕事をしていても、どう感じるかはその人次第。前向きにとらえることで、面白くなってくるのではないか。 就職活動中の子どもに語るかどうかは別として、今の自分の考えをまとまりもなく書いてしまいました。 ただ一ついえるのは、「ラク」は「楽しい」には直結しないこと。大変な仕事に取り組むうちに自分が成長できると感じることも、楽しかったりしますね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
December 29, 2007 12:18:31 AM
コメント(0) | コメントを書く
[小説] カテゴリの最新記事
|
|