カテゴリ:中国古典に関する本
THE21の2月号の特集の中で、中国古典についての紹介がありました。
色々な古典の紹介がなされているのですが、その中でも、孫子の次の言葉について取り上げられている箇所が印象に残っています。 百戦百勝は善の善になる者に非ず。戦わずして人の兵を屈するのは善の善なる者なり。 (『孫子』謀攻編より) この言葉について、作家の長尾剛さんが次のように書いています。 戦いは勝たなければならない。だが『孫子』では、「百戦百勝」すなわち「つねに力づくで敵を倒し続けること」は、決して「最上の勝利」ではないという。それよりも、「直接戦わずに敵を屈服させる・戦う前に敵を掌握する」といった結果こそ、最上の勝利だという。(中略)ビジネスは「一度だけの戦いですべて終わる」というものではない。つねに、結果の積み重ねである。いたずらに力づくで押し通し続けるだけでは、きっと後悔の日がくるだろう。(P91より) 実際に戦闘をする、という場面はなくても、仕事にも応用できる言葉ではないかと思いました。 この特集の中では、「中国古典を学ぶことで、自分の中に基軸をしっかりとつくる」ということが語られていました。これからも論語や孫子を中心とした中国古典から少しずつ学んでいきたいです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
February 13, 2008 11:16:48 PM
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