カテゴリ:小説
消失(第1巻) これは、高杉良さんの小説では人気のシリーズ、金融腐食列島のシリーズの完結編です。まだ2巻までしか出ていなくて、この4月に3巻が出るということだったので、1巻と2巻をもう一度読み返していました。 話の本筋とは離れるのですが、主人公の竹中治夫は、元協立銀行に勤めていた約20歳ほど年下の女性と不倫の関係にあります。その女性は、妻の浮気に悩む竹中にとって、まさに心の拠り所となっていて、すばらしい女性として描かれています。その女性が笑顔になるときには、著者の高杉良さんは「えくぼが輝く」という表現を使っているのが面白く感じました。ただ「笑顔になった」ではなく、「えくぼが輝いた」と。「ますますえくぼが輝きを放った」という表現もあり、さらににこにこの笑顔になったんだなと想像できますが、「笑う」ということを表現するのに、表現の仕方で深さが変わるのだと思ったのでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
April 7, 2008 12:06:46 AM
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