カテゴリ:小説
虚像の砦 真山仁という作家を知ったのは、経済小説好きというコミュニティの中です。経済小説を書く作家といえば、もっぱら高杉良さんか、高任和夫さんを読んでいたのですが、新しい作家と出会うことができました。非常に読みやすい感じで、一気に読みすすめてしまいました。今まで読んだことのない作家の場合、最初の何ページかをめくり、その文章が自分にすっと入ってくるか(非常に漠然とした表現ですが)どうかで、読もうかどうかを決めます。この真山さんはすっと入ってきたので、図書館で見つけるやいなや早速借りることにしました。 舞台はPTBというテレビ局。とある事件が起こったとき、様々な方面の思惑が交錯し、真実を伝えることができない。遠い国で起こった事件の真実を伝えるために、その現場に飛び出していく、主人公の風見。 おっしゃるとおり、現場に行っただけでは、真実は見えないかもしれません。しかし、現場に行かなければ真実には近づけないと思います。(P211より) 評論家になってしまわないために、現場に行くことが大切なのですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
April 19, 2008 11:41:20 PM
コメント(0) | コメントを書く
[小説] カテゴリの最新記事
|
|