カテゴリ:中国古典に関する本
仕事で上司に相談するときに心がけているのは、「まずは自分で考えてから、自分はこのように対応しようと思うのですが、いかがでしょうか」と聞くことです。最初から「どうしたらいいでしょう」とアドバイスを求めるよりも、まずは自分で考えてみることで、もっと良い対応を教えていただいたときに、より自分のものにしやすいのではないかと思うからです。 論語には次のような一節があります。 子曰わく、墳せずんば啓せず。ひせずんば発せず。一隅を挙げてこれに示し、三隅を以て反えらざれば、則ち復たせざるなり。 (先生がおっしゃった。「もう少しでわかりそうなのにどうしても理解できないという気持ちで、苛立ちやわくわくしているのでければ教えない。言葉になりそうでならず、もどかしそうに口をもぐもぐさせているのでなければ、教えない。一つの隅を取り上げて示せば、三つの隅を持って答えてこなければ、二度と教えない。」) (P215より) この言葉について、著者は次のように書いています。 やはり壁にぶち当たった時は、「どうすればいいだろう」と自分なりに考え、いくつか選択肢を用意できたら、そのとき初めて上司に、「この問題について、これだけ選択肢を用意しました。でも、どれを選んでいいかわかりません。教えてください。」と指示を求めるべきだろう。(P219より) まずは自分で考えてみる、という姿勢を大切にしていきたいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
April 24, 2008 12:02:00 AM
コメント(0) | コメントを書く
[中国古典に関する本] カテゴリの最新記事
|
|