カテゴリ:小説
主人公の岡崎優は天才ランナー。目標はオリンピック出場で、それ以外のことには見向きもしない。S大学に入学し、陸上部に入部しても、自分以外のことには関心がない。そんな岡崎が、同級生の岩本や、他のチームメンバーとのふれあいの中から、徐々に変わっていくところが見ものでした。また、天才ランナーに隠された秘密の部分も、読み応えがあります。
私は大学時代、軟式野球をしていましたが、3年の秋には辞めようかと思っていました。肘は痛くなり、思い通りにプレーもできず、試合にも出られないし、全くやる気を失っていたのです。そして、恥ずかしながら、それを自分の責任とは思えずに、周りの環境のせいにしていたのです。3年秋のシーズンが終わってから、自分自身を振り返って考えていたとき、考え方を「自分自身に責任があるのではないか」と変えてみました。そして、「変わるのは自分自身なんだ」と思い、自分が試合に出ようが出まいが、前向きにチームに貢献しようと思い始めたところ、楽しくなり、全てが良い方向に変わっていったのです。そんな経験から、「人に責任を求めるのではなく、自分自身が変わることが大切」なのではないかと思うようになりました。 人のせいにしても結局何も変わらないし、面白くないし、でも自分自身が変わろうと思えば、楽しくなってきたりするものです。 結果的に、最後のシーズンも、先発したのは1試合だけだったけど、その1試合では勝つことができたし、チームは全国大会にも出られたし、みんなと一緒に野球をしている、という感覚をずっと味わうことができたのでした。あのままやめていなくて本当によかったと今でも思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
June 1, 2008 01:03:20 AM
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