カテゴリ:中国古典に関する本
エピローグのところで、2人の著者が中国古典を学ぶ意義について、それぞれ次のように書かれています。
渡部昇一さん。 古典を読む場合、それぞれの時代性があって具体的な部分は役に立たない。しかし、そこから抜き出した原則には、万古不易のものがあると思います。(P259より) 谷沢永一さん。 そもそも古典というものは、その古典を丸ごといただくという場合もないことはないがそれはやはり珍しい例で、そこに書かれているエッセンスが重要なのです。 だから、われわれが古典を読むということは、古典からこのエッセンスを引き出す訓練をするということです。(P261より) この「孫子」で言えば、約3000年前に書かれたものであり、時代背景は現代とは全く異なるものの、現代にも生きる考え方が本当に多くあることを感じます。事例そのものが、そのまま当てはまるということがなくても、「孫子」の考え方を、どのように今の時代に起こることに当てはめていくか、ということを自分で考えることが大切なのだと思います。それは、「孫子」に限らず、「論語」や他の中国古典でも同じことだと思っています。 普遍的に大切な考え方を学ぶ場をして、これからも中国古典を大切にしていきたいです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
August 15, 2008 12:55:14 AM
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