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良い政治とは何か&良い政治家とは

良い政治とは何か&良い政治家とは

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2004年12月28日
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カテゴリ:国内政治

 12月27日、政府が発表した「皇室典範に関する有識者会議」のメンバーの中で、果たして「皇室典範に関する有識者会議」の委員にふさわしいのか、倫理、良識が問われる委員がいる。
 岩男寿美子(慶応大学名誉教授、武蔵工業大学教授)である。岩男女史は社会保障審議会、少子化への対応を推進する国民会議、男女共同参画会議会長、同会議基本問題専門調査会会長、同会議仕事と子育ての両立支援策に関する専門調査会のほか、電波管理審議会、外務省人事審議会、国家公安委員会、外務省機能改革会議の委員など政府審議会等委員の常連、渡り鳥組の代表的存在であることを見逃してはならない。
武蔵工業大学環境情報部教授の岩男寿美子氏(慶応大学名誉教授)は次から次へと政府審議会委員を歴任、典型的な「渡り鳥委員」の一人である。
 岩男寿美子氏は昭和10年(1935年)1月2日生生まれ。68歳。慶応義塾大学文学部卒、エール大学大学院博士課程修了。ハーバード大学大学院講師、慶応義塾大学メディア・コミュニケーション研究所教授などを経て現職。専門は社会心理学と女性学。「おんなの知恵」「女が考えること」「女性学ことはじめ」「日本で学ぶ留学生」などの著書がある。

 岩男寿美子氏が一躍、有名になったのは国家公安委員だった平成12年2月28日のことである。この日、新潟県で長期間監禁された女性が保護された当日、新潟県警本部の特別監察に入った関東管区警察局長(55)の「カラ観察」をめぐる不祥事をめぐり、緊急の国家公安委員会が開かれ、処分を検討したが、「処分の必要はなし」と判断したのだ。

 不祥事は平成12年1月28日、新潟県で長期間監禁された女性が保護された当日、新潟県警の特別監察に入った関東管区警察局長(55)が監察に訪れた同県警本部に15分間滞在したが、監察に立ち会わず、同県警本部長(51)らと昼食を共にした後、宿泊先で本部長らと酒宴を催し、麻雀に講じていた。同本部長は麻雀をしながら報告を受けていた。
 特別監察に入った管区局長は監査の職務を果たさず、観光旅行と見まがうような日程だった。田中節夫警察庁長官(当時)は問題の管区局長と県警本部長を辞職させることで法律上の処分を求めないことを決めた。国家公安委員会は長官決裁を追認したのである。
国家公安委員会の対応には国民の強い批判が上がった。

 これに対し、岩男寿美子委員が、平成12年3月1日付の『朝日新聞』紙上で釈明した。 岩男寿美子委員は長官決裁を認めた理由として、まず、「いったん処分を決めた案件で、重大な新事実もないのに処分のやり直しができるか。『一事不再理』の原則を覆すには至らなかった。しかも、官僚にとって、引責辞任は減給や停職などの懲戒よりはるかに厳しいと言えるのではないか」と何とも奇妙な理屈を述べている。

 一事不再理というのは、<ある刑事事件について、判決が確定した場合、同一の事件につい織が機能しなくなり、治安の維持という国民の利益が損なわれることを恐れた」

 驚くべき倒錯した考え方である。社会通念上の処分を求める極めて常識的な国民世論を感情論にすり替えている。管区局長と県警本部長の行為は、警察幹部の義務を放棄した重大な法律違反ではないか。岩男委員は処分なしを認めたミスを、一事不再理とか感情論を便宜的に持ち出し、奇妙な理屈で正当化して二重のミスを犯している。

 非常識にも刑事訴訟法上の「一事不再理の原則」を曲解して恥じない岩男寿美子委員のような人物が、なぜ国家公安委員のほか、外務人事審議会委員、電波監理審議会委員、男女共同参画審議会委員など複数の政府審議会等委員を歴任、兼職しているのか不思議である。

 さらに国家公安委員会委員は毎週木曜日午前中、お茶を飲みながら警察から報告を聞くのが勤務実体だったことが判明した。国家公安委員の報酬が規定により「他に収入のない委員は月額134万円。別に収入のある場合は1回の出席につき7万円の手当てが出る」ことと判明した。
 ところが、他に収入のある委員がまるまる2667万円の報酬を全額受け取っていたことが明らかになった。岩男寿美子委員は武蔵工業大学で授業とセミナーの指導にあたっている当然それに伴う収入を得ていた。私大の教授職であれば1000万以上の収入がある。

 岩男寿美子氏は、平成4年2月22日から平成14年2月21日まで2期10年間、国家公安委員を勤めた。外務人事審議会委員、電波監理審議会委員、男女共同参画審議会委員の政府審議会等委員として兼職委員を続けた。平成13年1月15日には第3回「栄典制度の在り方に関する懇談会」に出席、前毎日新聞社社長の小池唯夫氏(前日本新聞協会会長)らとともに各界代表の1人として意見を述べている。
 平成13年2月9日、外務省は元要人外国訪問支援室長らによる公金横領事件の再発防止など外務省機能の抜本的改革を目的に民間有識者で構成する「外務省機能改革会議」を発足させた。岩男寿美子はここでも委員に選任された。
 岩男寿美子氏は平成3年4月17日(就任)から平13年4月16日(退任)までの10年間、外務省主管の外務人事審議会委員をしており、外務人事審議会委員と外務省機能改革会議委員を兼ねることになった。この人事は、問題ではないか、と国会でも取り上げられた。

 このような人物が、皇室制度にかかわる「皇室典範に関する有識者会議」の委員としてふさわしいのか。問題ではないか。





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Last updated  2004年12月31日 22時05分05秒
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