カテゴリ:国内政治
・小泉首相「成立か廃案か」/郵政民営化法案・ 小泉純一郎首相は3月25日午前、首相官邸で自民党の武部勤幹事長と会い、郵政民営化関連法案について「来週中に党内の取りまとめをお願いしたい」と述べ、政府と党の調整を早期に決着させるよう指示した。 首相は「(政府の郵政民営化の)基本方針に沿った取りまとめを促進してほしい。一任取り付けは簡単ではないだろうが、まとめる努力をしてほしい」と指示した。 武部氏は「今の議論は基本方針に沿っていると思う。党内でよく話をする」と調整を加速させる考えを示した。 この後、首相は同日昼、細田博之官房長官と竹中平蔵郵政民営化担当相、麻生太郎総務相とも会談。「真摯(しんし)に与党との協議に対応し、しっかり議論するように」と指示した。 また小泉は3月25日夜、首相官邸で郵政民営化関連法案をめぐる自民党内の状況に関し「反対論は依然として強い」との認識を示しながらも、「法案は成立か廃案かどちらかしかない。じたばたしても仕方ない。成立に向け全力を尽くす」と述べた。 その上で「無理を承知でやっている。まとまらないものをまとめるようにするのが仕事だ。奇跡を起こそうとしている」と強調した 議論が「生煮え状態」の中で小泉首相の指示は余りにも拙速過ぎる。 小泉首相はなぜ、そんなに郵政民営化を急ぐのか。そんなに急ぐメリットが国家と国民にあるのか。その核心部分に対する小泉首相、竹中平蔵担当相の説明不足は否めない。 ・来週中は困難な情勢/自民、首相指示に反発・ 小泉が郵政民営化法案を来週中にも取りまとめるよう指示したことについて、自民党内からは「あと1週間でまとめるなんて手品みたいなものだ」などと否定的な見解が相次いだ。 参院自民党の片山虎之助幹事長は3月25日午後の記者会見で、「(来週中の取りまとめは)無理だ。政府の願望だろう。まだ(政府、自民党の郵政改革検討委員会で)経営形態を1回も議論していない」と指摘した。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005年03月26日 10時45分48秒
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