カテゴリ:国内政治
・堪え性のない小泉首相/民営化反対論にいら立ち・ 小泉純一郎首相は6日夜、自民党内に根強い郵政民営化への反対論に関し、首相官邸詰記者団に「私は自民党を変えると言って総裁になった。郵政民営化が嫌だったら誰かに代えてくれ」と、強い不快感を表明した。 自民党の武部勤幹事長も同夜、都内で開かれた会合で、郵政民営化問題に絡み、首相が衆院解散・総選挙に踏み切る可能性に言及した。 党内調整が進まないいら立ちから反対派をけん制する狙いがあるとみられるが、こうした発言が感情的な対立に拍車をかけることにもなりそうだ。 小泉首相は民営化法案の成立には反対派を説得することが必要と指摘した上で「反対の人も必死だが、政治の世界では最後の場面で賛成してくれることも今まで多々あった。あきらめずに努力したい」と強調した。 また竹中平蔵郵政民営化担当相に対し、「たたかれてもたたかれても改革にまい進しないといけない。我慢して丁寧に説明してほしい」と指示したことを明らかにした。 ・竹中氏に批判集中 自民の郵政合同部会・ 一方、自民党の郵政改革合同部会が4月6日午後、党本部で開かれ、竹中平蔵郵政民営化担当相が初めて出席して郵政民営化法案の骨格について説明、月内の国会提出に向けて理解を求めた。 しかし、出席者からは「全く納得できない法案だ」などの厳しい批判が相次ぎ、4月7日の合同部会で引き続き説明を聞くことになった。 これに先立ち、自民党の郵政族議員でつくる郵政事業懇話会(会長・綿貫民輔前衆院議長)は都内で役員会を開き、公社を維持しながら改革を進めるための公社法改正案を13日の総会で取りまとめる方針を確認。7日には綿貫氏を中心とした「反小泉勉強会」も開かれる予定で、郵政攻防は激しさを増している。 ・自民党の「党内抗争」横目に民主党と共産党が、批判合戦!・ 「民主党は自民党政権を批判する受け皿になりえない」/共産党・ 「『脱野党』を宣言した民主党は自民党政権を批判する受け皿になりえない」-。共産党の志位和夫委員長は六日、民主党を厳しく批判する一方で、「まっとうな野党の共産党の役割がこんなにわかりやすいときはない」と自賛した。 自民、民主両党の二大政党の間に埋没する危機感から、存在を必死にアピールしていた。 志位氏は、民主党が憲法改正や消費税率引き上げをめぐり、自民、公明などと共闘しているとして、「新たな翼賛政治だ」と批判した。さらに、「(野党が)自民党政権と政策が同じなら政権交代する必要はない」と、痛烈に批判した。 ・「共産は根拠なき批判」/岡田氏、反論?・ 民主党の岡田克也代表は4月6日午後、国会内で記者団の質問に答え、共産党の志位委員長が同日の党中央委員会総会で民主党を厳しく批判したことについて、「批判のための批判であってはならない。国民は根拠なき批判には飽き飽きしている」と反論した。 共産党の政策についても「軍事費削減や大企業に課税して歳入増を得るなどは現実的だとは思わない」と述べた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005年04月07日 19時36分06秒
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