良い政治とは何か＆良い政治家とは

　・自民党／郵政法案反対派の27人に離党勧告、１人除名・

　自民党は10月28日、党紀委員会（森山真弓委員長）を開き、先の通常国会で郵政民営化法案に反対した50人（衆院30人、参院20人）の処分を決めた。
衆院では、衆院選後に郵政反対派が結成した新党の衆院会派に加わり、首相指名選挙で綿貫民輔・国民新党代表に投票した野呂田芳成元農相を最も重い除名処分とした。
　首相指名選挙で小泉純一郎首相に投票するなどした野田聖子元郵政相や平沼赳夫前経済産業相ら26人は次に重い離党勧告処分とし、衆院選不出馬の３人は２番目に軽い戒告処分とした。
　一方参院は、今国会で郵政法案の採決を棄権した亀井郁夫氏を離党勧告処分にした。田中直紀、中川義雄両氏は、衆院選で自民党候補以外を応援したとして党員資格停止１年の処分とした。残り17人は党役職停止１年。亀井氏以外はいずれも執行猶予（２年）付きで、参院は衆院に比べて軽い処分となった。

　党紀委員会は処分審査の中で、（１）郵政法案への反対投票（２）自民党公認候補のいる衆院選選挙区への出馬（３）反対派候補の参院議員の応援行動――を反党行為と認定した。

　従来の自民党権力闘争の「戦後処理」とは大きく変化した処分内容となった。
　自民党は新しくなったのか、変わったのか。