良い政治とは何か＆良い政治家とは

・「Ａ級戦犯」合祀に不快感／昭和天皇「私の心」・
・日経社会部が「特ダネ」報道／故冨田宮内庁長官の「メモ」・

　日経新聞（７／20）は１面トップ記事で、昭和天皇が昭和63年（１９８８年）、靖国神社のいわゆる「Ａ級戦犯」の合祀（ごうし）に不快感を示す発言をしていたとする当時の宮内庁長官、富田朝彦氏（故人）が書き残した「メモの存在」を報じた。
　昭和天皇は昭和50年（１９７５年）の終戦記念日に三木武夫首相（当時）が靖国神社に参拝、「私的参拝」とした以降、参拝していない。日経新聞が報じた「冨田メモ」について、日経をはじめ、後追いした新聞・テレビ等マスメディアは、明確になっていないその意図を探る貴重な資料であるとの昭和史研究者などのコメントを掲載した。
　日経新聞の報道によると、富田氏は同庁次長時代を含め、昭和天皇との会話を手帳などに書き留めていた。靖国発言の「冨田メモ」は昭和天皇が亡くなる前年の昭和63年４月28日付で。富田氏が昭和天皇の発言を記した手帳に張り付けていたものを、遺族が保管していた。メモによると、昭和天皇は「私は或（あ）る時に、Ａ級が合祀され、その上、松岡、白取までもが」「だから私（は）あれ以来参拝していない。それが私の心だ」などと語ったと記されている。
　「松岡」「白取」はＡ級戦犯としてまつられている松岡洋右元外相、白鳥敏夫元駐イタリア大使を指すとみられる。

　・安倍氏、政権構想を出版／政経分離の対中関係提唱・

　憲法９条改正など自身の政治目標を掲げた安倍晋三官房長官の著書「美しい国へ」（文春新書）が７月20日、出版された。
　首相の靖国神社参拝の正当性を訴え、対中国関係は「政経分離の原則」を主張。教育改革など主要政策を網羅的に言及しており、９月の自民党総裁選に向けた政権構想の骨格といえそうだ。
　安倍氏は８月下旬に総裁選出馬を正式表明する考えといわれている。著書は総裁選に直接触れていないものの、前書きで「常に闘う政治家でありたい」とポスト小泉に強い意欲をにじませた。
　著書によると、安倍氏は憲法が禁じている集団的自衛権の行使について「権利はあるが行使できないとする論理がいつまで通用するか」と行使を容認すべきだとの認識を強調。「交戦権」も認めるよう暗に求めている。

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・午前５時00分、起床。うめ子ちゃんの世話。同６時00分、うめ子ちゃんの散歩。
・メールのチェック。ＨＰの掲示板に書き込まれた落書きの除去。新聞チェック。
　日経新聞（14版）が１面トップで、いわゆる「Ａ級戦犯」合祀に不快感／昭和天皇「私の心」とする故冨田宮内庁長官の「メモ」をスクープしている。13版には出ていない。

　日経の「冨田メモ」スクープには、いささか疑問が残る。日経新聞社会部は他のマスメディアの社会部に比べ、戦力が弱い、とされている。その弱戦力の日経新聞社会部がスクープしたことに驚いている。
　また、いくつかの素朴な疑問・矛盾も消えない。「冨田メモ」にある「だから私はあれ以来参拝していない。」と記述には矛盾がある。昭和天皇は昭和55年８月15日の三木武夫首相の「私人参拝」以降、参拝していないのにも関わらず、「私はあれ（伊藤注・3 年も後の昭和55年の、いわゆる『Ａ級戦犯』合祀）以来参拝していない」という記述が、それである。あと２点の疑問が残る。「昭和天皇と交わされた会話を日記や手帳に克明に書き残していた。」のに、この部分は手帳に貼り付けてあったのはどうしてなのか。「白鳥」を「白取」と間違えている。
　これらの素朴な疑問を精査・検証する必要がある。
　風呂。朝食。資料整理。対論／座標軸（格差問題２）の次回の原稿の準備。次回の取　材申込み。対論／座標軸（子どもたちの安全）の次々回の取材準備。

・午前10時30分、永田町取材。昨年の「郵政民営化法案」に反対して自民党を離党した元自民党首脳と昼食を挟んで約１時間、懇談。来年の参院選後、政界再編の動きが加速する可能性もある。
・夕方６時、帰宅。うめ子ちゃんの散歩。
　
・本日の歩数　１８，３７２歩