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良い政治とは何か&良い政治家とは

良い政治とは何か&良い政治家とは

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2006年08月29日
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 ・自民/希望ポストを調査・

 自民党は8月9日の役員連絡会で、総裁選後に行われる党や副大臣、政務官人事などの参考にするため、当選5回以下の衆院議員で閣僚・党三役未経験者200 人余りを対象に、希望ポストを記入する「自己申告書」の提出を求めることを決めた。

 平成16年の内閣改造の際に採用した制度で、昨年は165人(対象211人)が提出した。このうち、89人が何らかの形で希望する役職に就任したとされる。

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・午前5時、起床。うめ子ちゃんの世話。
・メールのチェック。HPの掲示板に書き込まれた落書きの除去。
・うめ子ちゃんの散歩。新聞チェック。風呂。朝食。
・講演用の原稿の推敲。
・午前8時33分発、新幹線「のぞみ」で大阪に。
・午前11時09分、新大阪着。ホテルで主催者との挨拶、打ち合わせ。
・正午、参加者と昼食懇談。正午30分から「総裁選後の政局」をテーマに約1時間30分。

<講演要旨>

 ・安倍さんが小泉政治をどう総括するのか・

 今回の総裁選は、熱狂型タイプのリーダーである小泉サンの後の新しい総裁を選ぶという意味での非常に重要な総裁選である。
 今回の総裁選を2つの視点で見ることが大事である。
 1つは自民党には人材がいる、ということを国民に示す機会である、ということ。
 これまで5年間のマスコミ報道を見ると、小泉サンの人気がすごくて、小泉サンの後はいないような、「ポスト小泉は小泉」というような、そういう論評もあった。
 しかし、実際は、人材は沢山いる。しかし、小泉サンの体制の中では、なかなか従来のような、健全で論理的な政策論争が行われず、自民党らしさというのを保つことを、この5年間で失いました。
 自民党は小泉サンだけではなくて、あるいは派閥の領袖、自民党には人材がいるわけであるから、そういう人たちが、高い志を持った人たちがいる。できることなら、なるべく多くのリーダー志望者が、20人の推薦人を集めて名乗りをあげて、まだまだ自民党には、そういう人材がいるということをアピールするチャンスでもある。
 将来、日本のリーダーを目指す政治家は、大いに立候補してほしいと見ていた。そういう視点で見ると、今回、例えば5人なら5人、6人なら6人立候補して、たとえ今回は負けても、また次、まだこの人がいたな、という一つの総裁選に出ることによって、総裁候補としての資格、有資格者になるわけである。
 そういう意味では、安倍さんと谷垣さんは今回初めての総裁選出馬である。それから、麻生さんも、一度総裁選に出ている。本来ならば、なるべく多くのリーダー候補が出て、まだまだ自民党にはそういうリーダーがいるんだということを、国民に示す必要がある、そういう意味がある。

 2つ目は、この5年間、小泉サンの時代で、小泉サンがいろんな形で、「改革」という名の下でいろんなものを提起した。提起したけれども、実現したものもあるが、積み残した問題もかなりある。特に小泉サンの時代に、本来の保守主義政党としての「自民党らしさ」、保守主義政党としての自民党が持っていた「良質な部分」が壊れたり、喪失したという事実がある。
 「自民党らしさ」、「良質な部分」というのは、自民党の長所である保守主義政党としての「節度と良識」である。

 その壊れたり、喪失した自民党としての「良質な部分」=「節度と良識」でをどういうふうにこれを修復し、回復していくか、というのは、次期総理総裁にとって非常に重要な課題だと考える。
 例えば、従来の自民党を支持した人というのは非常に健全な保守層で、極めて日本的、いい意味での良識派というべき人たちである。しかし、小泉サンのやったことに対して、かなり反発して、自民党離れ、自民党支持層がかなり離れた。
 こういう健全な保守層が自民党を離れたということは、非常に自民党だけではなくて、私は日本の政治全体の中で大きなマイナスだと思う。そういうものをやはりどう回復していくかというのも大事だと思う。

 それから、良い意味での「自民党らしさ」があった。自民党というのは、右から左、かなり幅広い、リベラルから右よりまで、いろんな人が入っていて、その支持層というのは、学生から金持ちから、大企業から農家から、いろんな幅広い支持票を集めてきたことが国民政党として存在したわけである。

 小泉サンさんの5年間で、「改革」という言葉は非常に便利な言葉であるが、そこで良くなった部分もあるが、また失われたり、壊れた部分もかなりある。

 新総理総裁が、これをどう回復するのか。
 これは、同時に、そういう小泉サンの政権を国民の約5割以上、6割から7割の人が、今でも4割以上の人が支持している。だから、自民党の党員だけでなく、国民もやはりその責任は負うべきだである。
 総理総裁に選ばれたら安倍さんは、小泉政治をどう総括し、反省し、教訓とするのか、これがポスト小泉の総裁選を見る上での1つの視点である。
 
・自民党議員心理/理念・信条よりも保身・

 「勝ち馬」に乗り遅れまいとする議員心理が雪崩をうって安倍支持に流れている。
 安倍圧勝の流れこそ、自民党が変質(壊れたまんま)した象徴である。
 良し悪しは別にして、中選挙区制から小選挙区比例代表並立制に変わって、政治家を取り巻く環境が一変した。政治家は天下国家のことよりも、知名度、容姿、いわゆるイケメン候補者が、主義主張、支持政党を持たない有権者、いわゆる無党派層の人気を集め、支持される傾向にある。政治家も人気商売であり、知名度を高めるために必死である。
 小選挙区比例代表並立制選挙では、浮動票の場合、党首の人気、知名度が大きく影響する。
 さらに党総裁、党執行部に権力が集中し、よほど公平無私、バランス感覚に優れている党執行部でないと、とんでもない事態が生じる。昨年夏の郵政民営化解散で見せた総理総裁と党執行部の権力集中による党執行部の強大な権限、総裁と党執行部に逆らったら、公認を得られず、党を追い出され、政治生命を奪われてしまう。党執行部に睨まれたくない、という強迫観念に似た議員心理が、「勝ち馬」に乗り遅れまいとする議員心理が安倍支持現象になっている。

 今の自民党議員、特にここにきて安倍支持を打ち出した議員や派閥の所属議員は、政治家としての自分の信念や理念よりも、自分の立場(政治生命)を守ることに汲々とし、保身のために勝馬に乗ろうとしている。自分の選挙、自分の政治生命を守るには、信念や理念を棄てても、安倍支持しかない、という選択である。総裁、党執行部に逆らった、政治生命を奪われてしまう、という脅迫観念に似た議員心理がうかがわれる。
 その典型的な例が、古賀誠氏であり、二階俊博経産業相、津島派(旧橋本派)であり、山拓の出馬に反対した武部、甘利ら山崎派のメンバーである。
 こういう面々は、処遇されなかったり、政権が窮地に陥れば、さっさ批判に転じ、離れる連中と見られる。

 自民党の長所は保守主義の「節度と良識」に基づいた理念や信条による同志的結合をもっていた点である。同志的結合の中心は派閥であり、派閥の領袖が話し合って、自民党の同志的結合がなされてきた。
 が、残念ながら今の自民党は、派閥が液状化し、同志的結合が見られなくなった。

 ・派閥の効用が消滅した今の自民党派閥・

 自民党の派閥というのは保守合同の際、総理大臣の器と見られた実力者の政治理念、政治信条に共鳴、その実力者を総理総裁にしようという、同志が集まったのが始まりである。
 派閥の領袖は派閥の長として、政治指導者として訓練、修練を積んだ。このように派閥は総理総裁養成機関であった。
 総理総裁を目指す実力者は、カネを集め、メンバーの選挙、ポストなど物心両面の面倒を見た。保守合同後、鳩山一郎、石橋湛山、岸信介、池田勇人、佐藤栄作、田中角栄、三木武夫、福田赳夫、大平正芳、中曽根康弘、竹下登の歴代総理総裁あたりまでは派閥の領袖が総理総裁を目指して総裁選に出馬した。
 海部俊樹総裁の時から、派閥運営する派閥の領袖と、総裁候補が別々という図式が始まった。そのころから、自民党の派閥は露骨な「選挙互助会」「利益集団」になった。
 確かに「利権政治」との批判も一部は免れないし、そういう政治家もいる。
 小泉サンは「自民党をぶっ壊す」と絶叫して、総理総裁になった人である。小泉サンは健全な保守主義の人ではない。
 古いもの悪い、という革新的な考え方で、「改革」を叫んだ。
 小泉政権の5年間で、自民党は保守主義政党としての「節度と良識」を喪失し、派閥が液状化、崩壊した。
 自民党が保守主義政党としての「節度と良識」を喪失した背後には、小泉政権の5年間の極めて乱暴な政治手法がある。
 小泉政権の政治手法は、自分の考え(いわゆる小泉改革=行き過ぎた改革)に異を唱え、反対する者を「悪者」にデッチあげて、「抵抗勢力」のレッテルを貼り、「抵抗勢力」のレッテルを貼られた者は悪者にされ、「国民の敵」にされてきた。

 政治家も人気商売の側面があるから、権力者によって「国民の敵」にされたら、選挙に勝てない、あるいは苦戦は免れない。
 最後の一年は、悲惨であった。例の郵政民営化解散・総選挙である。
 その結果、保守主義の「節度と良識」を持って、長年、党に貢献してきたにも関わらず、郵政民営化で政策論争を挑まれた小泉サンは、「倒閣だ」と言って権力者自ら政策論争を権力闘争にして、郵政民営化法案が参院で否決されると、衆院を解散、反対派を追い出した。議会主義と議院内閣制を逸脱する行為に出た。

 小泉サンの最大の罪は、保守を分裂させたことである。

 郵政選挙で自民党は大勝したが、いわゆる小泉チルドレンと呼ばれる議員の一部には、空に向かって「改革を止めるな」などと「改革」という言葉を連呼していれば、当選でき、議員としての地位を得ることができた、と思っている人もいる。

 ・小泉政治を反省しないと小沢民主党の餌食になってしまう・

 国民政党としての自民党の良さは、誰か一人の独断、暴走を止める「節度と良識」ある政治家がいたことである。多様な意見を党内論議にかけ、時間をかけて一つの方向、保守の結集に動くという見識があった。
 国民・有権者の生の声を聞き、面倒なことでも時間をかけて解決してきた。
 しかし、小泉サンの5年間は、「悪者」をデッチあげて、「改革」と称して、古いものは「悪」、古いもの壊すという感性が大きくなってきた。
 新総理総裁が、小泉サンの時代に失ったり、壊れた保守主義政党としての自民党の「節度と良識」をどう修復、回復するのか。

 政治家も人気商売でもあり、選挙は人気投票の傾向が強まっている。
 だから政治家も国民・有権者に迎合している面も多分にある。
 政治で重要なのは、節度と良識とのバランスである。

 安倍さんは「草の根保守」が大事だと言っている・
 地域のため、みんなのために奉仕する無私の心を持った保守層の人たちが元気になる政治を行わなければならない。
 小泉政治を反省し、保守主義政党としての「節度と良識」を修復、回復しないと、自民党は小沢民主党の餌食になってしまう。
 いま自民党に求められているのは小泉サンの時代に失った保守主義的な感性であり、保守主主義の「節度と良識」である。

・出席者と懇談。

・午後2時30分、ホテルにチェックイン。午後4時すぎまで仮眠。
・午後6時、大阪に勤務する大手通信社の友人ら3人で、法善寺横丁で飲食懇談。新鮮な魚介類、出汁巻卵、秋野菜の煮物、冷酒を3合。2軒目は大阪のお好み焼き屋で冷酒2合。

・本日の歩数 9,272歩





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Last updated  2006年09月04日 21時49分14秒
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