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良い政治とは何か&良い政治家とは

良い政治とは何か&良い政治家とは

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2013年04月14日
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立法府の「良識の府」と呼ばれる参議院ですが、その一方で衆議院の影響を受
け「政争の府」や「衆議院のカーボンコピー」と酷評されることもあります。さ
らに昨年の総選挙では一院制を公約した政党もありました。
 参議院の危機と存在意義について、与野党参議院議員に話を聞ききました。

(聞き手・政治評論家 伊藤達美)

民主党の江田五月 元参議院議長 第3回目
 
・参議院の危機と存在意義・

 問 参議院廃止論は衆議院(多数党)の暴走、行き過ぎをチェックする役割を
否定するになり、懸念されます。

 江田氏「二院制を上手に生かす努力を放棄して、困ったから一院制というのは、
それは逆だと思います。
そんなことで一院制にしたら、それこそ一院(衆議院)が暴走して変な方向に行
ってしまう心配も出てくるわけで、その努力を放棄するかの如き主張が結構見ら
れる。『ねじれ』でことが決まらないから、だから一院制だというのは乱暴な議
論です。決められないということは制度の責任もなくはないけれども、その制度
を動かす人の責任であって、それを抜きにして、決められる制度にすればよろし
い、というのは違うと思います。ならば今の二院制をどうするのか。
私は、参議院は単なるチェック機関ではないと考えています。『ねじれ』でチェ
ックの方をやったら動かない。だから『ねじれ』の時には、参議院が大所高所か
ら単にチェックではなく衆参の『ねじれ』を克服した大きな合意を作ることで参
議院の良識を発揮する。
『ねじれ』のない時のチェックの役割をより高度にさせた役割があるだろうと思
っています」

 問 小選挙区の衆議院選では大きな振れが生じることがあります。

 江田氏「解散がなくて6年間、落ち着いて考え、議論することのできる院なの
です。特に最近、衆議院が大きく振れます。小選挙区にしたことにもよりますが、
小泉内閣時代の郵政解散選挙で自民党が三分の二、そして3年前は、三分の二ま
では行かなかったが民主党に動いた。大きなブレは衆議院ではある程度想定でき
るわけです。その大きなブレを一定の所で止めながら議論するのが参議院の役目
です。その役割を自覚して参議院が機能していくことを考えなければいけないと
思います」

  問 参議院が「良識の府」として、党派を超えて独自性が求められています
が、その点はどうなのでしょうか。

 江田氏「参議院の役割を十分理解して参議院議員になっていかなればいけない。
政治家になるのにどこでも、入ればよし、という話ではない。参議院の役割とい
うものを十分、自覚をして参議院議員になってもらわないといけない。今度の総
選挙でも参議院から衆議院選に出馬している人がいます。それぞれの人の事情、
政治信条などの問題だと思います」

 問 参議院は「良識の府」として復活させるには、どうお考えですか。

 江田氏「衆参両院とも議長は会派を離脱します。会派に拘束されず、行動しま
す。それと別に参議院の政党化に対する警鐘というのは昔から鳴らされていたの
ですが、しかし、事実はますます政党化する。
 私自身で思い出すのは比例代表制度を導入する時に、比例代表というのは政党
選挙そのものですから、参議院と本質的に相いれないということで仲間のみなさ
んと、比例代表導入反対で議長が議場に入る所へ立って抵抗するとか、あるいは
参議院の議員食堂で集会を開くとか、やりました。私は、基本的にそれは間違っ
ていたとは思っていない。
 参議院はやはり政党の縛りよりも参議院議員一人ひとりの良識の方にウエート
が置かれるあり方を考えなければいけないという気はします」

 問 政局に左右されることが多々ありますが、その点はいかがですか。

 江田氏「その時その時の政局の動きの中に参議院が入り過ぎるという、そうい
うことでいいのかな、ということが出てきます。ただ、非常に難しいのは議長に
は大きな権限があるといえばあるのですが、議長の判断で行えることというのは
非常に少なくて大部分が議院運営員会で決められた方向で行われている。
 私も2010年最後の本会議を開かなかったといろいろいわれるのですが、議
員運営委員会が開けと言ったものを、そばらくベルを押さずに、もう一度考え直
せよ、というようことはできる。しかし、議員運営委員会が開かない、と言って
ものを議長がベルを押してみたって、これは何のベルですか、ということになっ
てしまう。
 そういうことはできないのです。できることとできないことがあるということ
はわかっていただいと思います。それでも精一杯努力したつもりですが、やはり、
その時その時の政治のブレによって非常に苦労するということはあります」

(つづく)

江田五月氏(えだ・さつき)
東大卒。弁護士。科学技術庁長官。参院議長。
法相。71歳。参院岡山選挙区。当選4回。


午前4時30起床。主要新聞に目を通す。
メールチェック。うめ子ちゃんと散歩。
風呂、朝食。資料整理。
午前8時45分、地区卓球大会。
午後4時、帰宅。
午後4時30分、うめ子ちゃんと散歩。
午後8時30分、就寝。







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Last updated  2013年05月24日 14時02分02秒
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