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1月元日(水)晴天
メディア批評/元日の社説に見るメディアの時代認識と民主主義観 読売新聞、日経新聞、産経新聞(例年通り主張は休み、樫山幸夫論説委員長の 「年のはじめに」)の3紙は、今年の見通しについて述べ、重点の置き方に差は あるものの、いわゆるアベノミクス、経済の見通しと、対中国を対象とした安全 保障のあり方を説いている。 読売新聞は「日本浮上へ総力を結集せよ」、「『経済』と『中国』に万全の備 えを」との見出しで紙面の約3分の2を割いて「」ベノミクスの経済見通しと、 対中国の安保・防衛論を強調している。 日経新聞は福沢諭吉の次の言葉を引用(意訳)し「日本人が今の国力に、今の 生活に満足し、文明の進行を止めてしまっても後悔しない民族だとは、自分は信 じることができない」、今に通じる言葉でありたいと結んでいる。 産経新聞は「国守り抜く決意と能力を」と呼びかけ、故ジョン・F・ケネディ 大統領の著作「英国はなぜ眠ったか」を取り上げ、当時の英国首相、ネビル・チェ ンバレンのような宥和(ゆうわ)主義の陥穽(かんせい)にはまった政治家の存 在や国民自身が宥和政策を支持し、必要な軍備増強を嫌ったが故にナチス・ドイ ツの台頭を許したとの論を引用し、現在の日本にとっても示唆に富んでいるとし、 英国の教訓に学べとしている。 朝日新聞の「民主主義観」は正しいか 一方、朝日、毎日、東京(中日)の3紙は、偏った視点からの「民主主義論」 を軸に、ねじれを解消した自民党安倍政権に対するやっかみからくる被害妄想、 難癖が目立つ社説となっている。毎日は第2朝日を思わせる内容で、東京(中日) は朝日の向こうを行く偏りようで、呆れるばかりである。 朝日新聞元日付社説/政治と市民―にぎやかな民主主義に 「民主主義社会で市民が疑問を感じる政策を政府が進める。昨年暮れ、成立し た特定秘密保護法をめぐっても同じような構図があった。(中略)この法律は行 政府の権限を強め、立法府を相対的に弱める。行政府が民意の引力圏から一段と 抜け出すことになった。行政府が強くなり、立法府が弱くなる」 市民が疑問を感じる政策とあるが、正しくは法案に反対し、左翼系労組の活動 家や左翼活動家学生と徒党を組んでデモ、国会周辺で反対集会を開いた一部の 「国民」であり、この社説を書いた論説記者もその仲間の「市民」である。それ をあたかも多く国民が疑問を感じているかのような表現はいかがなものか。特定 秘密保護法が必要であると考えている賢明な国民は法案賛成のデモや集会を開か ないだけであり、自らの意思を自ら一票を投じた衆参両院の国会議員に負託して いることを見逃してはならないだろう。 「行政府は膨大な情報を独占し、統治の主導権を握ろうとする。その結果、多 くの国民が『選挙でそんなことを頼んだ覚えはない』という政策が進む」、「議 論が割れる政策を採るならなおさら、政治は市民と対話しなければならない」、 「メディアの視線は選挙や政党に偏りがちだ。私たち論説委員も視野を広げる必 要を痛感する。場合によってはこれから2年半、国政選挙はない。それを『選挙 での多数派』に黙ってついていく期間にはできない。異議申し立てを『雑音』扱 いさせるわけにもいかない。(中略)もっとにぎやかな民主主義で応える新年に したい」 「私たち論説委員も視野を広げる必要を痛感する」とあるが、前々回の総選挙 で、民主党が掲げた政権公約(マニフェスト)のデタラメぶりを検証することな く、「政権交代」を煽ったのは朝日を始めとするメディアであったことを賢明な 国民は忘れていない。 その反省もなく、耳あたりの良い言葉としての「市民」、「対話」が並ぶ情緒 的な社説である。朝日の言う、にぎやかな民主主義とは動員された左翼勢力が国 会周辺でデモ、反対集会を開くことなのか。 ///////////////////////////////////// 午前2時、起床。穏やかな元日。 同2時45分、初詣。同3時から同6時まで、地元神社奉賛会のお手伝い。 午前7時に帰宅。同10時まで仮眠。新聞、年賀状に目を通す。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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2014年01月04日 14時38分49秒
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