25日の日記
・福田氏が新アジア外交の必要性訴え/靖国問題では慎重発言・
福田康夫元官房長官は4月25日、都内で開催された「内外ニュース東京懇談会」で講演し、父である福田赳夫元首相が提唱した「福田ドクトリン」を基本にした新しい東南アジア外交の必要性を訴えるとともに、財政健全化を優先すべきだとして現在のゼロ金利政策の継続に理解を求めた。
福田氏は小泉首相の後継候補の1人として名前が挙がっているが、これまで表立った政策論の表明はしてこなかった。この日の講演では、9月の自民党総裁選については「取り上げる時期ではない」としながらも、靖国問題では「日本はより注意すべきだ」と述べるなど、首相参拝を支持する見方をクギを刺す発言も出た。
アジア外交について、福田氏は、福田赳夫元首相が昭和52年(1977)に打ち出した「福田ドクトリン」後、一般に広く理解される東南アジア政策がないと指摘し、「いつまでも同じドクトリンでいけるものではない。“心と心が通い合う”関係の基礎ができたからには、もうひとつ上に何か足さなければならない。大きな政策としてアピールできるものを、その上につけたい」と述べた。
福田氏は、日中関係との関連で小泉首相の靖国参拝問題などにも触れ、「靖国参拝は、総理大臣自身私的なことだと注釈している」と前置きしたうえで、「ただ、当初は説明しないで、今説明しているのは問題があるかなと思う。あまり、中国から言われて止めたという形は、私もどうかと思う。この問題は双方でうまくコントロールすべき問題だ。行く行かないは国内の問題だから、日本はより注意すべきだ」と語った。さらに、「外交は相手の立場を考えながら、相手に説明してあげる気持ちないとうまくいかない」とも語った。
9月で自民党総裁の任期が切れ、退任する小泉首相の後継候補として名前が挙がっていることについては「自民党の中で4人しか(候補者の名前が)上がらないのは寂しい話だ。上がらないようにと努力してきたのに上がっている。これはマスコミが作った虚構だ」と述べ、自民党総裁選の問題について「メディアが取り上げるような時期ではない」と語った。
・小泉首相/改革路線の継承に自信=格差批判には猛反発・
小泉首相は4月25日午後、首相公邸中庭で記者団の質問に答え、自らが主導してきた改革路線について「(『ポスト小泉』も)引き継いでいかざるを得ない。政権を担当したいと思うならね」と述べ、後継政権への継承に強い自信を示した。
また、改革に伴う格差社会批判については「小泉批判の裏返し表現だ。与野党問わず反小泉勢力が一番使いやすい言葉だ」と強く反発した。
首相はこの中で、就任後5 年間の成果として、(1) 支持団体や一部の既得権を擁護する勢力の打破(2) 公共事業の削減(3) 派閥推薦、順送りによる閣僚人事の否定-などを挙げ、「古い自民党はぶっ壊した」と強調した。
格差社会批判に関しては、「改革を進めなければ逆に格差が固定した。改革路線は規制で守られた1部既得権をぶち壊すと同時に、今まで1部の人が握っていた分野に、意欲のある人が参加するチャンスを増やそうということだ」と、強く反発、「反論」を試みた。
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・午前6時00分、起床。メールのチェックとHPの掲示板に書き込まれた落書きの駆除。うめ子ちゃんの散歩。新聞のチェック。風呂。朝食。
・午前、永田町取材。
・正午、内外ニュース東京懇談会。講師は福田康夫元官房長官。講演は内外ニュースの清宮龍会長(政治評論家)との対談形式。「新福田ドクトリン」構想を披瀝。首相の靖国神社参拝にも苦言を呈した。またポスト小泉候補の1人に目されていることには「メディアがつくった虚構だ」と指摘した上で、「現実がそうなるかは未知数だ。メディアが総裁問題を取り上げるのは寸前でいい」と述べ、立候補の可能性を否定しなかった。
同時に「あくまで自民党内の総裁選びで、大掛かりにやる必要はない。人気投票でいいのか」と、政策本位の総裁選にするよう求めた。
福田氏の講演会の後、編集者と懇談。帰宅後、うめ子ちゃんの散歩。締め切り
原稿の推敲、送信。
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