30日の日記
曇り 午後にわか雨 後晴れ
午前5時、起床。メールのチェック。新聞のチェック。
うめ子ちゃんと散歩。風呂。朝食。
午前中、締め切り原稿書き。
午後1時田町取材。保守系無所属議員取材。
午後2時、自民党議員取材。
午後3時、与党首脳取材。
午後7時、帰宅。うめ子ちゃんと散歩。
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・困った首相・菅直人、在任期間388日/拡大する「不幸社会」・
首相・菅直人の在任日数が6月30日で388日となり、戦後の首相では19番目に
長い。ただ、退陣表明した首相が居座り、政治は混迷、国会は空転、「不幸社会」
が拡大している。求心力低下は著しく、官邸を訪れる府省幹部は激減。会食相手
も「身内」がほとんどで、孤立を深めている。
永田町、霞が関の首相への視線は冷ややかだ。報告に行けば、怒鳴られるだけ
なので事務次官など各府省幹部は首相官邸から足が遠のいている。
6月29日夜は赤坂のすし店など3軒をはしごしたが、食事の相手は周辺議員
や秘書官、夫人など、ほとんどが身内だった。
首相の威信低下は隠しようがない。東日本大震災の被災者の救済、被災地の復
旧、復興に全力を傾注している東日本大震災の被災地選出の議員の1人は、「菅
さんの存在が最大の瓦礫」と指摘している。
首相・菅直人を筆頭に与野党国会議員が、捨て身になれば、東日本大震災の被
災者の救済、被災地の復旧、復興は確実に速やかに進む。
しかし、首相・菅直人を筆頭に保身に走る国会議員は多いが、東日本大震災の
被災者の救済、被災地の復旧、復興、国家国民のために捨て身になれる国会議員
が何と少ないことか。
与野党国会議員は一人一人は何のために国会議員になったのか、胸に手をあて
考えてもらいたい。
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<政治の再生ための一考察 第一部> 第5回
・政治の劣化の元凶は「小選挙区比例並立制」にあり・
なぜ日本の政治はこれほど迄に劣化し、こうも醜悪になってしまったのか。
政治は人、政治家が良くなれば政党がよくなり、政治が良くなる。この当たり
前の仕組みが機能していないためである。
政治は主権者たる国民・有権者の希望の一票から始まる。有権者が良い政治家、
実現可能な正しい政策ことを掲げる政党を選べば、政党がよくなり、政治が良く
なる。
問われるべきは結果である。結果がすべてである。これは何も政治や政党に限
らず、大小問わず、組織は指導者の責任ある決断力と実行力が、その組織の浮沈
を決めることは古今東西の歴史を見れば明らかである。政治の場合、特に結果責
任が重要である。
今日の政治家劣化、政治の混迷、漂流の元凶は何か。先の菅内閣不信任案をめ
ぐり、国内外にその醜態を晒し、醜悪を見せた原因は、首相・菅直人や民主党元
代表・小沢一郎ら議員個人の資質だけの問題ではない。
私の見るところ、その最大の原因は衆議院の現行選挙制度「小選挙区比例並列
制」にある。平成元年(一九八九)、リクルート事件を契機に、いわゆる「政治
改革」論議が活発化した。
しかし、次第に政治改革が「選挙制度改革」にすり替えられ、そして誰が言い
出したのか、「小選挙区制はカネがかからない」、「二大政党制による政権交代
が可能な制度」という「神話」が一人歩きした。
現行の小選挙区比例並立制は平成六年、いわゆる「政治とカネ」の問題を解決
する「政治改革」の美名の下、一選挙区複数の議員を選出する中選挙区制から
「政治を活性化させ、二大政党制による政権交代可能な制度」ということが大き
な理由で導入された。
一選挙区で一人を選ぶ三百小選挙区制と、全国十一ブロックによる比例代表制
を組み合わせた選挙制度で、平成八年十月の総選挙から導入された。
「政治改革の柱」と礼賛した小選挙区比例並立制が日本の政治と政党と政治家を
劣化させたというのは、なんとも皮肉である。これは事実である。
(敬称略/つづく)
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