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カテゴリ:読書
日本の南の端である小笠原諸島。
太平洋戦争の激戦地の一つである硫黄島も所属していて、世界自然遺産でもある島々。 江戸時代に欧米の海賊が住み始め、大日本帝国に 編入、太平洋戦争でのアメリカ占領と日本復帰と 目まぐるしく変わる歴史を持っているがあまり知られていない。 そんな小笠原に集まってきた人々の歴史や言語、音楽に新たにつけられた地名、そして小笠原を取り巻く政治とをまとめた、まさに名前のとおりの小笠原学スターターキットみたいな一冊です。 日本人がやってくる前の、欧米の海賊や中国人、ミクロネシアの人々が混ざりあっていた時代のカオスっぷりと、日本編入後は小笠原諸島の住人が新たに大日本帝国の信託統治になった南洋諸島に繰り出していたという島々の交流の歴史や新しい土地に名付けられた地名の話や、アメリカで公開されている日本への返還時の米政府内の対立のエピソードなど興味深いものがありますね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021.03.27 06:17:51
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