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テーマ:読書(8504)
カテゴリ:読書
クメール帝国の繁栄の時代も過ぎ去り、王族内の争い、隣国のタイのアユタヤ朝やベトナムの諸王国、そしてヨーロッパ人や中国人、日本人などの外国勢力の蠢動により次第に弱体化して属国のような立場に追い込まれるカンボジアの姿。
読んでみて感じたのは西暦1600年代付近の東南アジアでの日本の存在感の大きさ、これ徳川幕府が鎖国しなければ東南アジア情勢は大きく変わっていたかもしれない。特徴的なのはやはり軍事力。タイやカンボジアの戦いには日本人護衛兵の姿があるようなくらい頻繁に日本人兵士のことが出てくる。 徳川幕府の鎖国政策後は中国人が目立つように。特に明清交代により落ちのびてきた明朝の中国人がベトナムに与してカンボジアを攻めた時の残虐さ、まあ中国人は王朝交代のあたりとか外部に迷惑かけるのはこのときに限ったことではない(国共内戦後、ミャンマー国境付近に居座り撤退するときにダムか堤防を破壊して広大な範囲を水浸しにして去っていった国民党軍の例を思い出す) 日本も内部の分裂を煽られ外国人が内政に口を出すようになると中世カンボジアのような弱体化が待ってるのかもしれないなあ、とつくづく。 カンボジア中世史 カンボジア・シャム・ベトナム民族関係史 1594-1720年 [ マック・プン ] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.07.24 22:13:52
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