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テーマ:読書(8504)
カテゴリ:読書
女優になりたいという夢を持つフュスン。そんな彼女に相変わらず想いを寄せてるケマルは彼女の夫の映画に資金的な援助を与えるなど、一度失った関係を再び失うまいと心血を注ぐ。だがその思いはフュスンという女性のルッキズム的な魅力に充てられただけで内面までは理解しようとしなかった。 最終的にケマルはフュスンを手に入れた、と思いきや彼女は すぐに交通事故で死んでしまう。 彼女の思い出の品を集めていたケマルはそれを博物館を作って展示する、ある意味自己満足してるんだろうなあというようにも見える歪んだ関係なのかなあ。 実際にイスタンブールに無垢の博物館というのがあるのでいつか寄ってみたいもの。 時代設定が70年代から80年代とトルコ自体も西欧的価値感の侵入にイスラム的価値感が影響を受けていた時代のため、その揺れ動きか登場人物の台詞から感じ取れる歴史ものみたいな面もあって面白いものですね。 無垢の博物館 下 (ハヤカワepi文庫) [ オルハン・パムク ] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.09.02 19:43:32
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