モノと権威の東アジア交流史 鑑真から清盛まで 読了
古代世界、東アジア地域でのモノのやり取り。日本の輸出品が水銀だったり、平安期になると高度な細工を加えた工芸品や和紙、そして日本刀などの刀剣が主な輸出品になったなど、どういうものが大陸で好まれていたか、そして日本の輸入品が書籍そして香料など文化的なもの、そういった唐物と呼ばれる輸入品が平家の権力を浮き立たせる舞台装置になったなど、政治的な出来事とは違う経済的な結びつきから見る日本と大陸といった具合で面白いものです。いやー、おなじ漢字を使うということからルーツがどーのと中国の政治家やインフルエンサーがいろいろと言ってきてますが、知れば知るほど別の文化圏なんだなあとつくづく感じます。本当、日本の歴史学者もしっかりしてもらいたいものです。モノと権威の東アジア交流史 鑑真から清盛まで [ シャルロッテ・フォン・ヴェアシュア ]