今日も明日もきっとため息～ 帰ってきたタウシャン＠トルコ

今日はトルコは戦勝記念日で休日でございます。



↑　うちの並びのアパートのバルコニーのご様子。
これ以上身を乗り出すと、落ちて死んでしまいそうなんでカンベン。

で、戦勝記念日、ラクンの説明によると：

その当時（どの当時？）廃れて落ち目状態のオスマントルコは
第一次大戦で敗れたのですが、戦勝国（イギリスとかドイツとか）が
領土分割をしようとしたときに、当時のスルタンは、保身のために、
なんとイズミールとか、エーゲ海沿岸を、ギリシャに売っちゃった！！
（ってゆーか、譲渡しちゃった）。
それをアタトゥルクが
「おめー！ひとりで勝手なことすんじゃねーよ！
この土地は俺ら国民のものだ！俺らの土地は、俺らが守るだ！！」
（と言ったかは定かではないが・・・）
とアンカラに抵抗勢力を結集。
1919年にイズミールからギリシャ軍がズンズンと侵攻してきたものの、
アタトゥルクが陣頭指揮を取り、1922年8月30日にギリシャ軍敗北。
トルコ軍は勝利を手中に収め、民主化に拍車がかかり、その年に
スルタン制が廃止、翌年民主国家としてのトルコ共和国が誕生したのだそーだ。
というわけで、この戦争の勝利がなければ、今のトルコ領土はなかったのだそーだ。

各ご家庭ではトルコ国旗を掲げて（というか、垂れ下げて）テレビで
特番を見ているでしょう。
我が家もラクンはテレビに釘付け、街にお祝いに出かけよう！とか
騒いでおります。

先日日本で終戦記念日（というか、敗戦記念日）を迎えたワタクシ、
もしあの戦争で日本が勝ってたらどうなってたんだろう・・・
日本の国土を守るだけではなく、韓国や中国をも併合してたのかしら・・・？
と思うと、なんだかつらいというか、悲しいというか、表現しがたい
複雑な気持ちになってしまいます。
戦争って、結局のところ国取り合戦なんですけど
「ここは俺らの土地だ！日本よ、侵略すんな！」
って思ってたんでしょうねぇ・・・

やっぱりひとものを取ってしまうのはイケマセン！！
（不倫とかも、略奪だし、ねぇ・・・）

日本もアメリカに侵略されてたらねぇ・・・
国土は侵略されなかったものの、身はハンバーバーに、
心はプレスリーに侵略されちゃったですもんねぇ・・・
経済もアメリカの後ろ盾があってここまでになったと
思ってますから、勝ってたら経済大国にはなってなかっただろうね。
（いまだにアメリカのコバンザメみたいだし・・・）

なんだかんだ言っても過去に起きた戦争という史実は変えられませんが、
残されたものはこれらを反面教師に、もう悲しい歴史を作ることが
ないような世の中にしていかねばね。
（と言うのは簡単だが、やるのは難しいんだ、これが。）