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テーマ:今日の客は?(12)
カテゴリ:タクシー時代(珍道編)
ちわぁ~!早速日記のネタが昨日あったんですわぁ~
今日の日記は俺の日記らしくない久々の感動編なんですわぁ~(笑) まぁ~最近テレビや新聞なんかでは悪いニュースや事件など、多く見られますが、この日記を読んで頂いた皆さんに少しでも温かくなって頂けたらのぉ~と思い本日の日記始まり始まり~♪ 昨日(18日)の19時頃車庫におって無線室の課長が配車の電話応答していた、するともう一本の回線からも客から電話が入ってきた。 他の乗務員もいたが、電話に出る人がいなかったので、俺が電話に出た。 俺「ありがとうございます、城北タクシーです」 女性「あの~A(仮名)なんですけど、今長束駅にいるのですが、一台お願いします」 俺「はい!分かりました!今日はどちらまで行かれますかぁ~?」 女性「十日市です」 俺「はい!分かりました、すぐ行きます」 女性「お願いします」 と電話切って順番が俺だったので俺は安芸長束駅に向かった。 すると長束駅前の不動産屋の前で客らしき女性が立っていた。 見た感じ50代前半の奥さんである。 俺「はいっ!どうぞ!」 奥さん「あの~十日市の方なんですが~、一旦十日市行って人拾って行きたいですが・・・」 (十日市から拾って繁華街に行くんじゃろぉなぁ~) 俺「十日市、分かりました」と発車させた。 2~3分走ったら奥さん携帯電話を掛け始めた。 奥さん「今どこにおるの?」 (その言い方は子供と話してるのかのぉ?) 奥さん「十日市のどこ?」 奥さん「電車通りの第一生命ビル?それってどこ?」 (原田病院の道挟んだ前当たりじゃな・・・たぶん) 奥さん「何が見えるん?」 奥さん「原田病院!が見えるんじゃね?」 (おっ!やっぱ俺のカンは当たってた!さすが俺(≧mm≦。)クスクス) 奥さん「運転手さん!原田病院の前過ぎた電停付近にいるみたいです」 俺「はいっ!分かりました」 (電話話していたと思ったらいきなり「運転手さん!」って言うから何気に少しビックリしたw(゚_゚;)w) 奥さん「今、向かってるからね!大丈夫?」 (小さい子供を待たせてるんやな) 奥さん「えっ!寒気がするん・・・うん・・・うん・・・」 (子供が塾でも行ってて気分悪くなったんかな?) 奥さん「えっ!気失いそう?頑張って!!」 (はぁ~!!そんなにヤバイんかいなぁ~(滝汗)) 奥さん「手の感覚がないの?」 (ええぇえぇ~それってヤバクねぇ?俺もアクセルを踏むしかない。。。) 奥さん「電話切らない方がいいよね?・・・うん!切らずにいるから!しっかりしてね」 (この時間はまだ車が混んでいる時間こうなったら裏道じゃー!) 奥さん「今、運転手さん裏道に入ってくれてるから!」 (がってんでい!気張って走りまっせ!) 奥さん「頑張って!もぅ少しで着くから!」 (待っててよ!急いでいるから!!) 奥さん「うん・・・うん・・・震えてるの?・・・」 (まっ!まじかよガク((;゚Д゚))ガク) 奥さん「運転手さん飛ばしてくれてるから!!」 (後部座席でそんな話されてたら飛ばすしかないでしょうヾ(//□//*)ゞアセアセ) 奥さん「運転手さん!どこか病院ないですかね?」 俺「この時間だと舟入病院しかないでしょう・・・十日市からだったらすぐですし」 奥さん「分かりました」 俺は即座に会社の無線を取った。 俺「561ですが!」 無線室「561どうぞ!」 俺「舟入病院の電話番号教えて貰えますか?」 無線室「ちょっと待ってよ」 奥さん「今、運転手さんがいい具合にして貰ってるから頑張ってよ」 無線室「561どうぞ!!」 俺「どうぞ!」 (紙に書くか・・・紙紙紙!日報に書こう!) 無線室「082・・・232の・・・6195」 (2326195だな) 俺「了解!」 (後は子供さんが乗ってくればOKだな!) 奥さんも俺が無線室と連絡取ってる最中も電話で子供さんを励ましていた。 横川新橋を越えそろそろ原田病院に指しかかった。 奥さん「その辺にいると思います」 (俺は減速し徐行させた・・・どこだ?どこだ?) 奥さん「もぅ着いたからね?どこにいるの?・・・居ました!」 俺「・・・。」 (えっ!どこ?どこ?中年の男の人しか・・・) 奥さん「停めて!!」 (即座にタクシーを停めた) 奥さんはタクシーから飛び出ていってチャリにぶつかりそうになって座っている中年サラリーマンに駆け寄って行った。 俺「・・・。」 (えっ!!御主人さんだったのか!!) 奥さんは御主人を抱え乗って来た。 御主人さんは「はぁはぁ~」と息使いが荒く大変そうだ 御主人「お願いします」 俺「分かりました!!」 俺はすぐ携帯電話を取り舟入病院に電話した。 病院「はいっ!舟入病院です!」 俺「タクシーの運転手ですけど・・・今お客さんが体の調子が悪いと訴えっておられるんですけど入れます?」 病院「今、お客さんとして乗ってられてるんです?」 俺「はいっ!そうです!」 病院「どのような様態ですか?」 俺「はぁはぁ~言われてて・・・寒気があって・・・手の痺れもあります」 病院「息のしすぎの用ですねぇ~」 (息のしすぎ?何呑気に言ってやがんだぁ~ガク((;゚Д゚))ガク) 俺「はぁ~・・・?」 病院「何歳ぐらいの方ですか?」 俺「何歳ですか?」 奥さん「54歳です!」 俺「54歳で男性の方です!入れますか?」 病院「はいっ!お願いします!」 俺「分かりました!」 (やったー!後は舟入病院に迎えばOKじゃ!!) 奥さん「ありがとうございます!」 俺「いえいえ~大丈夫ですか?」 旦那さん「はい・・・何とか・・・はぁはぁはぁ」 俺「もう少し頑張ってくださいね」 旦那さん「はぁはぁはぁ・・・はい」と出ない声を出す。 奥さん「寒いの?」 旦那さん「はぁはぁはぁ~うん」 俺は暖房をMAXに上げた。 旦那さん「はぁはぁはぁ・・・ごめんね」 奥さん「いいんよ」 旦那さん「はぁはぁはぁ~ごめんね」 奥さん「どうしたんかねぇ~おかしいねぇ」とそっと奥さんが旦那さんの手を握る 旦那さん「どうしたんかねぇ~・・・はぁはぁはぁ」 奥さん「もう少しじゃけぇねぇ~」 (この夫婦愛見せられ・・・じ~んとした俺。) 旦那さん「ごめんね」 奥さん「いいんよ」 (こりゃ~いけんわぁ~ほんま(※本当)涙出そうになるシュチュエーションじゃ~) 俺「もう少しで着きますんで頑張ってくださいね」 と舟入病院に着き病院の玄関の警備員に言った。 俺「車椅子ある?」 警備員はこちらの様子が分かったみたいで走って病院に入って行って車椅子を取ってきた。 そして車椅子に乗せ病院に入って行った。 (これで一安心じゃ~♪晩飯でも食うかぁ~) と朝方車庫に帰ったら課長が俺に言った。 課長「そういやぁ~今日長束駅から舟入病院連れて行ったんじゃろ?」 俺「はいっ!」 (なんだなんだ?) 課長「奥さんから電話あって『いろいろ親切にしてもらってありがとうございました御礼言っとってください、主人は大丈夫でした』って言ってたよ」 俺「そうですか」 (よかったよかった) 俺「・・・って言うか大変だったんですよ!!」と事を皆に話すと笑われた。(≧mm≦。)クスクス 本当笑い話になってえかったえかった!! 素敵な夫婦の話じゃた!!でめたしでめたし!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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