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「前期に比べて、云々かんぬん…」と試算表見ながら、業績の確認ってしませんか?
税理士って、関与している会社のことをわかっているようで、わかっていないから、数字を見ながら、「これは前期よりもこれだけ増えているけど、どういうことなの?」と尋ねてみたり、 また、支出時に経費にすることができないもの、資産計上するもの、など多少の解説はしておかないと、財務が分かっている人ばかりではないから、そんな話もします。 そして、社長の肌感覚と異なるところがあれば、何が原因か、探ることもある。 例えば、仕入や外注費が先行して発生しているけど、売上計上がまだで、期中ですから、そんなこともあります。 期中では棚卸をしていないから、棚卸がブレるところは、そのあたりが肌感覚とズレる原因だったり、試算表では利益が出ているけど、実感としてもうけが出ているように感じなかったり、とか。 かつて、どこかの会計本に「税理士の解説など不要」と書いてあるものを目にしたことがある。 もちろん、自社でしっかり財務内容を把握している、社長がズレの原因を理解している、棚卸や期中の仕入・外注費のズレもわかっている、ところはその通りだと思います。 でも、うちのお客さんは、零細なところばかりで、財務についても疎い方が多い。 だから、それなりの「解説」は必要だと思っている。 その最たるものは、「資金繰り分岐点売上高」だと思うのです。 自分の会社は「毎月いくら売上高があれば、お金が回りますか?」というのが資金繰り分岐点売上高。 先日もお客様との業績確認で、期中の試算表では利益は出ています。 しかし、借入金の返済にキャッシュが流出。 要するに、お金の「入り」と「出」のバランスが悪いのです。 これを是正するには、「当期利益」をプラスにしなければなりません。 棚卸も多すぎる。在庫の回転数もよろしくない、デットストックといわれる過剰な在庫もあるかも?また、売掛金の回収が滞っている得意先もある。 そして,何よりも、利益が薄い…。 これでは、借入金の返済のために、また借りるという悪循環…。 コロナ無担保融資で元本3年据え置き、というものが来年から本格的に返済が始まる時期になります。 あと1年、この辺りはきちんと意識づけしてもらえるようにお話はしていますが、まだ1年と思うのか、あと1年と思うのか、どうなのでしょうか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022.05.23 20:04:09
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