旦那実家に帰省中
ただいま、旦那実家に帰省中ですこればっかりはどうしようもないんですけどね別にこの人の義娘になりたいと思って結婚したわけじゃないし、言ってみれば、ペットボトルのお茶を買ったら欲しくもないノベルティグッズがついてきたようなもので会う回数も、年に二回程度なので、その間だけの我慢なんですがやっぱり、合わないもんは合わない今日のお昼から明日のお昼まで旦那実家に帰省する予定だったので、お昼前に到着するように家を出て、途中でも「今xxあたり」と到着予告の電話もして、到着したら、「今、炊飯器をセットしたから、一時間くらい後でもいいかしら?」あぁ、うん、別にいいですよ最初の連絡から一時間以上あったんですけど、別に到着と同時にお昼ご飯なんて望んでもいなかったのでその一時間の間に、旦那と1太は玄米を精米所に持っていき、姑の車にガソリンを入れて、洗車機にかけるという仕事を行い、私と2太は、家のあちこちにしめ飾りをつけて回るという仕事……一夜飾りって、本人が気にしてないならいいかで、しめ飾りが各種、玄関に並んでいたので「どこにどれですか?」「どこにどれを付けたらいいのかしら」ちょ! どこにどれを飾るか考えずに買ってきたの!?一番大きいのは玄関ですよね次に大きいのが勝手口? それとも離れの玄関?輪飾りは水回り? お風呂と、トイレと、外の水道と、台所とそれでもまだ輪飾りが余るんですけど!水回りに輪飾りをつけていると「あら~、そんなところにも飾るの?」じゃなかったら、どこに飾るんだよ、この大量の輪飾り!!!人に頼むんだったら、飾る場所としめ飾りのリストとか作っておくかそれぞれのしめ飾りに、飾る場所を書いた付箋をつけるとかできるよね!?で、小一時間かけてしめ飾りを飾り終え、旦那たちも帰ってきて「米、どこに置いておく?」「どこにしたらいい?」知るか!!!家の中に入ると「おかーさん、息が白いよ!」うん、家の中なのに、息を吐くと白くなるね床も冷え切って、つま先の感覚が一瞬でなくなったねさすがに孫が寒いと言うので、「エアコンかけてもいいよ」と姑も言い、旦那がエアコンのリモコンを作動させたら「……クーラーの設定温度が35℃なんだけど」それ、このあたりの夏場の外気温じゃね?御飯が無事に炊き上がったら、「あと二十分くらい待ってね。蒸らし時間がいるから」「炊き込みご飯でよかった? 白ご飯はないけど」だったらなぜ尋ねる!!!突然「xxさんのお店って、元日もやってるかしら」そのxxさんを私は知りません「最近は元日も開けてるお店が多いですけど、どうでしょうね」「xxさんのお店は元日やってるかしら。(地名)の三叉路のお店なんだけど」xxさんも(地名)も知りませんって!しばらくやり取りをしていて、ようやくxxさんというのが車で五分くらいのところにあるローソンの地主さんだと判明「ローソンは元日もやってると思いますよ」「あら、元日なのに開いてるの。すごいのね」だから、何を言いたかったんだ?蒸らし時間の二十分の間に「みつきさん、おでんを器に移して」「どの器ですか」「どれでもいいけど……洗うわ」おもむろに、大皿を洗い始める姑つか、大皿に盛ると最初からわかってるんだったら、米が炊き上がるまでの間に洗っておけるよね?おでんを大皿に移し、食卓に運び、お箸……も洗ってから取り皿も洗ってからお茶を飲むコップも洗ってから毎回、毎回これ!食べる直前にどこからか出してきて、一つずつ洗う! 拭く!最初から何人来るか、何を使うか、だいたい見当がつくだろうに全部出してあったら、私が洗うこともできるのに、毎回、食器戸棚のどこかしらから出してきて、洗うんだよ「お義母さん、私たちが来る前に全部、食洗器にかけておいたら楽じゃないですか?」「あら、そうね。気が付かなかったわ。次、コトメ家が来るときはそうするわ」はいはい、そうしてくださいでもきっと、全部の支度ができてから、食洗器にかけるんでしょうねそれも、スピーディ洗いじゃなくて、通常の乾燥付きモードで食卓におかずが並び、蒸らし時間も終了し、おもむろに、炊飯器から内釜を取り出す姑「ふぁ!?」内釜を外に出した状態でご飯を混ぜ混ぜ……何やってんだろう「あぁ、お吸い物も作った方がいいわね」今から!?内釜は放置して、小鍋にお湯を沸かし始め、お湯が沸くまでの間、またご飯を混ぜ混ぜ「お義母さん、お湯が沸騰してますよ」「あらほんと」そこでどうしてコンロを消す!!!そして、またまたご飯を混ぜ混ぜどんだけ混ぜんの!?気が済むまで混ぜたご飯を放置して、ようやくお吸い物作り「みつきさん、熱いから、気を付けて持って行って」内釜だけを!?「お義母さん、炊飯器ごと持っていったら、熱くもないし、冷めないし、運びやすいです」「あぁ、そう」明らかに不満顔……何がしたいんだろうか、さっぱりわからないそして、おでんはすっかり湯気が消えていますおかずがおでんなので、辛子がないかと探したところ、姑が大量にため込んだ納豆についてくる辛子の小袋を発見個包装だし、余ってるなら使わなきゃ と食卓に置いたら「何につかうの、辛子なんて」「おでんに」「おでんに辛子? そんなの初めて聞いたわ」旦那が「おでんには辛子だよ」と言ったので、それで終わりましたが見よう見まねで、おでんに辛子をつけて食べた姑「辛いわ!」 うん、だって、辛子だもの「よくこんなの食べられるわね」 大根一切れに辛子小袋一つは多いですその後は食器を食洗器に並べて、だらだらとテレビを見て、姑は旦那相手に、どこそこの誰それさんが病気になっただの、離婚しただの、出戻りだの、地元の人の話をひたすら喋る「どこそこの誰ちゃんって、いたでしょ」といきなり言われても、さすがの旦那も知らない様子旦那が知らないと言うと、「お父さんがxxしてて、お母さんはxxの出身で、妹さんがxxで」と詳細な家族構成、職業、出身地、出身学校、現在の居住地が加わって余計に訳が分からないなるのは、いつものこと田舎なので、同じ苗字が何件もあって、さらに訳が分からない夕食の時間になり、また夕食前に新たに使う食器を一つずつ手洗いです旦那実家では、すき焼きを作るのは家長の仕事だったらしいのですが舅が亡くなり、初めての正月になって、砂糖と醤油で作る方法を家族の誰一人として知らないことが判明し、唯一、作り方を知っていた私が作ることになったのですがその時に私が冗談で「じゃ、今日から私が家長で」と言って以来、「すき焼きを作るのは家長の仕事」という家訓は聞かれなくなりましたwで、今回も砂糖と醤油で作るものと思っていたら「こんなの買ってみたんだけど、使う?」エバラすき焼きのタレ!!!!「使ったこと、ありません」「私も使ったことがないけど、美味しいのかしら」「いつも通り、砂糖と醤油でいいんじゃないんですか?」「コトメ家ではこれで作るらしいのだけど」「じゃぁ、コトメ家が来られた時に使えばいいんじゃないですか?」すごすごとすき焼きのタレを片付ける姑袋のままの上白糖とボトルのままの醤油を手渡され、さて、肉を焼こうと思ったら、凍ってるし!!!!!「お義母さん、凍ってますよ」「お昼から玄関に置いていたのに」うん、この家、寒いもん家の中で吐く息が白かったもん外気温とほとんど変わらない玄関に置いておいて、数時間で解凍できるはずがないじゃないですか肉が煮えない程度に電子レンジにかけて、剥がれるようになったところから、少しずつ投入して、はい、いつも通り、砂糖と醤油ですき焼きを作りました!食後、庭で採れたキウイフルーツをくれたのですが「紅玉と一緒にしておくの。他の種類はダメよ」……それ、紅玉じゃなくて、ジョナゴールド、津軽、王林でしょ?NHKのガッテンでやってた話ですよねダメなのは、ふじ系だったはずなぜ紅玉限定になったのか、姑の頭の中はやっぱりわからんですもう少ししたら、旦那と姑が山の上の神社にお参りに行くので、私はお酒を飲みながら、東急ジルベスタコンサートを楽しみます