内政の混乱に乗じて、
梅太郎兄さんを殿に目通りさせろと迫った文
失脚したとはいえ、派閥のトップだった椋梨さまを睨み、問いただす文
一女中にしては見事な強権発動です
銀姫の信頼も勝ち得ているし、
ご嫡男・興丸さまの守役にもなったし、
文は長州藩の瀧山、ゆくゆくは春日局になれるんじゃねwww
で、そんな文ちゃんが推す梅太郎兄さんの進言一つで
側近だった椋梨さまを遠ざけた殿さま
そんな単純でいいの?
御前会議はーーーー!?
つか、梅太郎兄さんは、今まで昼行燈扱いだったのに、
いきなりここでクローズアップ!?
最後の五分の解説を見たら、梅太郎兄さんもそれなりに激しい人っぽいのに
そんな伏線、なかったよなぁ
てっきり、弟や義理の弟、その友人たちの尻拭いに
よくわからないまま担ぎ出されたんだと思ってた
殿に直に会おうと、奥に来た椋梨さまの願いは叶わず、
仇敵の文ちゃんに椋梨さまの見送りをさせる都美姫さま 嫌みだねぇ
その見送りに際して、「伺いたいことがあります」
何を聞くかと思ったら、結局は
「どうして寅兄さまを殺した」
「どうして久坂を殺した」
いや、だからさ、
寅兄は藩の命令に背いたり、脱藩したりしたからだし、
久坂も突っ走る部下たちを止められずに、藩を朝敵にしたからだし、
部下の不始末の責任を、上司がとるのは、今でも当然のことだし、
志が正しくても、方法や時期が間違っていたら、ダメだってことでしょ
暗殺とか、御所の武装して乗り込むとか、どこが正しいの?
文ちゃんも何が言いたいのか、ぐでぐでです
「何も持たない者が強い」と言ってみたり、
「出会った人から学んだ」「多くの人に支えられてきました」と言ったり、
どんなにたくさんの人と出会っても、母集団が偏っていたらダメという例ですね
松下村塾関係以外の人とは出会っても、理解しようとしてないもん
椋梨さまのように、真正面に立ちはだかって、
思い上がった文ちゃんを打ちのめし
かつ、ご政道を説いてくれる人は必要なのになぁ
一貫して芯のあったキャラクターは、椋梨さまと美鶴さま以外に浮かばない
そう言えば、城のやりくりのために嫁入り道具を売り払ったけど、
嫡男誕生でまた日常的に役に立たない道具が届けられましたが、
また物入りになったら売り払うの?
おそらく、奥の誰よりも面会者が多い文
今日は亀姉さんがやってきて、お父さんの体調が悪いと言いました
宿下がりは無理と亀姉さんに言ったものの、
沐浴の手伝いをしながら、いきなり父との思い出をぶち込む文ちゃん
こういう伏線は上手に入れてくるんだ
跡継ぎの世話を巡って、銀姫さまと都美姫さまが対立
そこに巻き込まれる文
まぁ、今まで散々、あちこちに頭を突っ込んできたからね
文を守役に推挙した理由を、銀姫さまは
古いしきたりにとらわれずに、臆せず物を言う者で、
守るもののない女が文ちゃんだからと
……自分で、『何も持たないから強い』とか言っちゃったしね
文ちゃん守役推挙が面白くない日出さま
「宿下がりしたがっている」と耳打ち
これで文ちゃんは心労で守役ができないと持っていきたかったのに、残念
都美姫さまに「一切の私情を捨て、奥と興丸に尽くすなら」と
ぶっすりと釘を刺されました
今までの所業を見たら、当然のことです
父の見舞いの宿下がりはもちろん、
寅兄の志だの、久坂の遺志だのも捨てろということですよねw
でも、事情を耳にした銀姫さまから、宿下がりを命じられて、断ったから
あぁ、ようやく「奥が私の家族です」とか「家を捨てて仕える覚悟」とか
きっぱりと言うかと思ったら
「里心がついて、戻ってこれなくなるから」だって
「だったら、戻ってこなくていい」とか言われたwww
銀姫さまも、小さい頃に江戸にやられて、養女になって、
家族との思い出がないとか感傷的なことを言ってますが、
この時代、妻と子供は江戸なのはどの藩も同じだし、
子供を養子に出すのも普通にあったこと
生家より身分の高い家の養子になれるなんて、ラッキーでしょ
母親ですら、一日に一回会って、挨拶をする程度の関係で
乳母と守役と身の回りのことをする女たちが家族みたいなものなのに、
何を言ってんだ、銀姫
見聞きしたこともない下級武士の生活が物珍しかったか?
やっぱあそこは
「私にとって潮が家族。潮に何かあれば心配でならぬ」
とか言わせて、宿下がりさせた方が理解しやすかった
そういや、無理やり養子にした寿ちゃん家の次男は?
里帰りしても、一度も出てこなかったなぁ
一瞬とはいえ、自分が母になるって言って世話して、
思い付きで置き去りにしたんだから、会ってやれよ
まだ久坂の実子がいるってわかってないんだから、
大事な久坂家の跡取りだろうにさ
こういう抜けがあるから、文ちゃんがいい子に見えないんだよな~
<寿ちゃん>
失脚した椋梨さまと椋梨奥さまの元から
きっと蜘蛛の子を散らすように取り巻きが逃げても、
辛い知らせを伝えに来て、
奥さまに憧れていたと言える寿ちゃん
義理と情に通じたいい人です
杉家ただ一人の常識人!
夫を信じて、支え続ける覚悟
夫が罪人と言われても、その妻だと言い切る椋梨奥さま
伊之助さんが投獄されても、家を守った寿ちゃんと相通じています
二人とも、凛として恰好いいねぇ
椋梨さまだって、長州が戦にならずに済むように
幕府に恭順を示して、戦を避けようとしたのに、
どうしてこうなった?
このままでは、長州が戦に巻き込まれるじゃないか!
と内心、忸怩たる思いだろうに……
椋梨さまは、一言も弁明せずに処罰を受け入れるんだろうなぁ
そういや、文ちゃんの口利きで奥に入った雅ちゃんはどうなった?
高杉が逆賊じゃなくなったから、あっさり奥から下がった?
毎回、主人公に絡まない人物の扱いがぞんざいな大河です
某所の感想に
「花燃ゆ と短くも華やかに燃え上がる人生を象徴するタイトルそのままで
高杉晋作を主人公にして、作り直して欲しい」(意訳)
というのがありましたが、それ、いいな~
で、女大河は北条政子とか細川ガラシャとか、もう一度、春日局でもいいな
ちゃんと歴史上、名と功績を残している女性で作りましょう
または、完全創作にして、京都の一町民が見た明治維新にしちゃうとか
もちろん、政治的思想は抜きにして、公家や武士に翻弄される町民視点で。