今年も受賞しました、イグ・ノーベル賞
【ニューヨーク時事】独創的でユーモラスな研究を表彰する「イグ・ノーベル賞」の2017年の授賞式が14日、米マサチューセッツ州のハーバード大であり、雄と雌で生殖器の形状が逆転している昆虫の存在を明らかにした北海道大の吉沢和徳(46)、慶応大の上村佳孝(40)両准教授らの国際共同研究チームが「生物学賞」を受賞した。
イグ・ノーベル賞とは
「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究」に対して与えられる
ノーベル賞のパロディーである。
ということです
1991年の創設から今までの27年のうち、20年23回受賞している日本
今年の受賞で11年連続の受賞です
私が最初に知ったのは、2007年の牛の排泄物からバニリン抽出でしたが、
振り返ると、バウリンガルやカラオケも平和賞を受賞していたり、
眠っている人や耳の聞こえない人を緊急時に起こす「わさび警報装置」の開発など
定番ギャグのバナナの皮で滑って転ぶメカニズムの解明などなど
そこに目をつけたか~という研究に、感心しきり
今年は、雌雄で性器の形状が逆転している「トリカヘチャタテ」の発見・観察・研究
メスに突出した性器があり、オスの体内にメスが性器を挿入し、
オスから精子と栄養を吸い取って、メスの体内で受精するという……
人間で考えると、女が男を抱いて……ないわー
BLで受けが妊娠するファンタジーがありますが、
攻めが受けから精子を吸って、攻めが妊娠シチュなわけで
攻めがお母さんで、受けがお父さんになるという……
パタリロで言えば、マライヒがバンコランの子を産んだけど
トリカヘチャタテなら、バンコランがマライヒの子を妊娠するわけで
なんてこった!? 面白いじゃないか!!!
この新種の虫のネーミングも風流ですよね
平安文学のとりかへばや物語からとったという「トリカヘチャタテ」
「エ」じゃなくて、「ヘ」を使うところが風流
とりかへばや物語と、氷室冴子の「ざ・ちぇんじ」が好きだった私としては
この名前だけでも、ウキウキワクワクしてしまいます
昆虫宇宙から飛来説というのがあって、
地球に生きていながら水に弱いとか、
成長過程で身体構造や食べるものが変わることに加え、
他の生物とは異なる繁殖形式まで加わったら、
やっぱり宇宙生物・昆虫は正しい気がします
人間の何歩も先を生きているわ~