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2023.02.04
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カテゴリ:見た番組のこと
大河ドラマ70周年だそうで
最初の大河ドラマ「花の生涯」ができるまでを描いたドラマです
さすがに「花の生涯」は知りませんが、「利家とまつ」以降は全部見てます
なぜ「利家とまつ」かと言うと、ミッチーが出てるからw
歴史上の人物一人(じゃないこともあるけど)に焦点を当てて
その人の生涯を追うことで、日本史がちょっと理解しやすくなる(世界史選択だったけど)
時に役者さんに感情移入しすぎて、見るのが辛くなる(新選組!)
時に「これはないわ~」と思う一年もあるけれど
それでも、次が気になって見てしまう大河ドラマ
まずキャストがいい
私が見てるのを横からチラ見した家族が
「……いだてんのスピンオフ?」
と言ったくらいインパクトのある阿部サダヲさんがプロデューサーの楠田
同様に、いだてんに出ていた生田斗真くんがADの山岡
中村七之助さんが佐田啓二(!!!)
監督の本山が松尾諭さん
家族は松尾諭さんを見ると「シンゴジラの人」と言いますが
偏屈で頑固な変わり者を演じさせると、トップクラスと思ってます
更に、芸能局長の成島が中井貴一さんだけど
中井貴一さんのお父さんが佐田啓二という!!!!
淡島千景役にともさかりえ(美しい)
ほかにも三宅弘城さんやイッセー尾形さん、伊東四朗さんなどなど
個性的で間違いのない俳優さんが揃ってます
実際の「花の生涯」の出演者も豪華
八千草薫さん、香川京子さん、淡島千景さん、佐田啓二さん、嵐完寿郎さん
田村正和さん!西村晃さん!朝丘雪路さん!長門裕之さん!
山岡久乃さんや奈良岡朋子さん、岡田真澄さんに石坂浩二さん
知ってる名前がいっぱい
ドラマも生放送で、話の途中でも時間がくれば終わりで
役者は台詞のカンペをセットに貼って、万が一に備えていた時代
映画会社に就職できず、NHKに就職することになったAD山岡
ブツブツ言いながらも、目の前の仕事をしてる……つまんないよね
局長の成島が「今のテレビはちっとも面白くねぇ」「夢がねぇ」
とNHKで制作してる番組をこき下ろし
「日本一の大型時代劇を作れ」
「連続ドラマで9か月」
「映画、歌舞伎、新劇の大スターを勢揃いさせて」
「息をのむようなチャンバラから濃厚なラブシーンまでありとあらゆる娯楽を詰め込んだ
「空前絶後のその上を行くような大型時代劇を作れ」
と命じたことが発端
プロデューサーは「はい!」と条件反射的に返事し
なぜか同席させられた山岡も巻き込まれたwww
当時は映画>テレビで、圧倒的に映画の方が強かったので
各映画会社が抱えている俳優をテレビに出さない「五社協定」を結んでいたため
映画スターをテレビに出すことが非常に難しかった時代
でも、局長に「そんなこと知るか!成功するまで帰ってくるな!」と言われて
トップスターの佐田啓二の家に毎週通って、お酒を飲んで、一生懸命口説くけど
佐田啓二が断る理由が
「和装とカツラがどうも似合わない」
いや!
七之助さんに和装とカツラが似合わなかったら、
誰が似合うって言うんですか!!!!
白スーツの七之助さんも美しいですけど、若衆役も女形も美しいんです
鬼滅の刃が実写化されたら、無惨さまは野村萬斎さんか七之助さんだと思ってます、勝手に
佐田家のお嬢さん貴恵ちゃんって、中井貴恵さんか~
なかなか佐田さんが快諾してくれなくて、時間もないし、
預けているカツラと衣装を引き上げに行ったら、貴恵ちゃんが寂しがるし
佐田さんも台本にたくさん書き込みをしていて
山岡が「え?」と顔を上げたら、にっこりする七之助さん キャーーーーーーーー
佐田さんがアメリカの知人にテレビ事情を尋ねて
「これからはテレビの時代だ」と言われたので、
「若い役者の可能性を広げる意味でも、自らテレビの世界に飛び込む」と決心
何より奥さんに「いい加減に決めたら?」「毎週高級酒を開けられて困る」と言われたから
トップが崩れたら、あとは簡単
9ヶ月分のドラマ制作が開始になったけど
役者さんの移動が飛行機トラブルで予定を大幅に押したり
脚本の配布ミスで、撮影直前に渡すことになったり、トラブルはいろいろ
でも、佐田さんは「後悔なんて微塵もしていない、むしろ感謝している」と
「妻が毎週楽しみに見てくれて、それが何より楽しい」と好意的
「お客さんのことを考えるけど、一番身近な人を喜ばせるのも素直に嬉しい」
主演の俳優さんは、舞台が終わってからの撮影じゃないと無理と言うので
夜九時に入って、深夜から明け方までの撮影が条件だったのに
心配した家族が降板を申し入れてきたり
……明け方まで撮影して、それから舞台じゃぁ、確かに心配です
​その結果、撮影は午前三時までにする(!!!!)​
は?
​午前三時!?​
撮影をスピードアップさせるために
元歌劇団舞台美術のスタッフからの提案は
「場面転換はセットを組み替えずに一部を変える」
「セットの後ろに準備しておいて、差し替える」
引き枠セットチェンジや回転セットの導入
山岡からの提案は
「同じ場所のシーンをまとめて撮る」
今では当たり前な撮影手法が、この時に生まれたんですね
それまでシーンの順番に撮影していた役者さんにしたら
そのシーンの感情や背景を考えて演じ分けるの、大変だっただろうに……
今でも、真相を知った後に、その前のシーンを撮ることがあって
若い役者さんは感情コントロールが大変とミッチーさんが言ってたな
(ドラゴン桜2の教頭裏切りシーンの話)
ドラマの最終回、桜田門外の変は、江戸城のセットが必要
でも自前で作るだけの予算はない
なので、東映太秦撮影所の東映城を使おうとしたけど
太秦撮影所の東映城は東映のもの、NHKに貸してくれるはずがない
それを京都に行って日参して、口説き落とした山岡
そうか~カムカムエブリバディでは当たり前のように太秦映画村を使ってたけど
考えてみたら他社の施設だもんね
真夏に雪の桜田門外をどうするか
東映のスタッフに聞いても「……(ツーン)」
山岡の後輩APの大江が「瓦を白く塗りますか」と言って、現場がピリつく
けど、「面白いな~~~」と東映のスタッフがノリノリになったおかげで
東映スタッフも参加して、瓦を白く塗り、地面に白い布を敷いて、白砂を撒いて、
発泡スチロールを降らせることでそれらしく見せることに成功
プロデューサーの楠田は局長の言いなりになってるかと思ったら
楠田妻曰く「今までの仕事で一番楽しそう」
奥さんの実家が彦根で、実家の両親が「うちの殿様を主役にしてくれるのか」と狂喜乱舞
原作を選んだのは楠田だった……わざとだね
局長の背中に隠れて、自分のしたいようにしてる楠田
要領いいな~~~~
と言うか、第一回からご当地大河だったんだ!
そりゃ東京で制作して、東京舞台のドラマより、おらが村が出てくる方が楽しいわ
今でも大河ドラマの舞台になった土地は盛り上げようとするもんな~
ドラマが始まり、テレビのある家に近所の人が集まって見るようになり
実家に戻って稼業を手伝えと言っていた山岡の父も
「そろそろ花の生涯が始まるから」と電話を早く切ろうとしたり
下宿先のお嬢さんも、毎週熱心に見て、親爺さんと感想合戦をしたり
みんなが楽しんでる様子がとてもいい
平均視聴率が20.2%、最高視聴率が32.3%
でも、一台のテレビに何人もが群がっているから、
実際に見ていた人の割合は、もっと多かったんだろうな
大河ドラマ制作の裏で進む山岡と下宿屋のお嬢さんの恋愛
お互い好意を持ってるけど言い出せなくて、
山岡が佐田さんからもらった映画のチケットを渡すけど
「一緒に行こう」と言えなくて、偶然、見に行ける日が重なったことにしたけど
撮影が押して、山岡が行けなくなっても、家電しかないので連絡がつかないとか
今だったら絶対にないすれ違いがエモい
しかも、「ギリギリに入ったからいい席で見られなかった」
ギリギリまで山岡が来るのを待っていたことを仄めかしたり
「しばらく朝夕の食事はいらない」といつ帰ってくるかも言わずに
決死の覚悟で出て行った山岡が心配で
無事に帰ってきて、嬉しいはずなのに
「いると言われていないので、夕食は作ってません」
とちらっと意地悪をしたり、お嬢さん、可愛い
楠田夫婦の馴れ初めがお茶漬けという話を受けて
夕食はありませんと言ったけど、外食すると言われて
お嬢さんが「簡単なものなら」「お茶漬けとか」と言ったら、
満面の笑みで「大盛りで」と言う山岡も可愛い
生田斗真くんだから、当然かw
大河ドラマが大成功に終わって、局長に褒められるかと行ったら
「来年は一年でやれ」と命令された楠田と山岡
え……となりながらも、局長に「山岡」と初めて名前で呼んでもらって
嬉しくて、引き受けちゃう山岡 可愛いよ、単純だよ、可愛いよ
で、下宿屋のお嬢さんとの恋愛はどうなったんだ?
時代が昭和30年代なので、当時の風俗も面白い
撮影機材が当時のものが使えるのも、さすがNHK
硬貨をジャラジャラ流し込む赤いダイヤル式公衆電話
テーブルに普通に置いてある灰皿
台本は人力で製本……印刷は社内で輪転機かな、ガリ版かな
移動も新幹線なんてないから、特急で何時間もかけて移動だし
出てくる人たちの衣装も、当時の感じ
男性は襟付きシャツにスラックスやジーンズ
ニットアンサンブルにひざ丈スカートとか
襟足外はねにセットして、太めのカチューシャとか
女性の服装がレトロ可愛い





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最終更新日  2023.02.05 02:34:51
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